【2020/2/5開催報告】第88回コンソーシアム人材セミナー「企業における研究活動とは?~協和発酵バイオでの13年間を振り返って(協和発酵バイオ株式会社)」を開催しました

令和2(2020)年2月5日、第88回コンソーシアム人材セミナー「企業における研究活動とは?~協和発酵バイオでの13年間を振り返って」を開催しました。
【講 師】協和発酵バイオ株式会社 倉都 将宏 氏
【参加者】21人

概要

講師の倉都氏は東京大学大学院農学生命科学研究科の修士課程を修了後、協和発酵工業(現:協和発酵バイオ)株式会社に入社され、生産技術研究所 培養プロセス開発グループ 研究員を務められました。その後、富山県立大学工学部へ国内留学し、平成27年に農学博士(東京大学)を取得されました。現在も引き続き、生産技術研究所 培養グループの主任研究員として活躍されています。

セミナー冒頭では、修士時代の微生物研究についてを含めての自己紹介と、同社が主にアミノ酸業界の素材メーカーであり、作成した素材が医薬品・化粧品などに使われることで人々の健康と豊かさに貢献している企業であることを説明していただきました。
同社の研究領域は基礎から商品化までの技術すべてに及んでおり、R&Iセンターでは“0から1にする”基礎研究等(育種)を行い、生産技術研究所では“1から100にする”応用研究等(育種+工学検討)を行っているそうです。その他にも、精製研究や工業化にかかわる研究事例について紹介していただき、企業と大学の研究で異なる点や、博士号取得者に求める能力等、キャリアについても触れられました。

最後に、「企業のキャリアにおいて、博士には“何ができるか”が求められるので、常に意識しながら、今の時間を大切にし、学生時代にしかできない経験をしてほしい」とのメッセージをいただきました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 企業とアカデミアとの橋渡しが博士卒の人材に求められている、という点はこれまでに意識していなかったので、これからのキャリア形成の中で参考にしたいと感じました。(工学研究科、男性)
  • 企業での詳しい研究内容について聞くことができて良かったです。(理学研究科、男性)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 都留、宮地、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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