【2020/6/24開催報告】第94回コンソーシアム人材セミナー「デジタル・トランスフォーメーションとイノベーション戦略(EY新日本有限責任監査法人)」を開催しました

令和2(2020)年6月24日、第94回コンソーシアム人材セミナー「デジタル・トランスフォーメーションとイノベーション戦略」をオンラインにより開催しました。
【講 師】EY新日本有限責任監査法人 小知和 裕美 氏
【参加者】55人

概要

講師の小知和氏は、慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科にて博士(学術)を取得後、同大学 先端生命科学研究所に在籍され、ライフサイエンス分野において、メタボローム解析を用いた生物の老化に関する基礎研究や教育業務に従事されました。その後、日本学術振興会の海外特別研究員として渡米、帰国後は、文部科学省 科学技術・学術政策研究所でキャリアを積み、現在は、EY新日本有限責任監査法人にて科学技術政策、産学連携、研究開発マネジメントを中心とした官公庁向けの提言案件などに関与されています。

セミナー冒頭では、EY新日本有限責任監査法人について、小知和氏が所属している国際公共チームで、「教育・科学技術」の領域をご担当されていることなどを紹介いただきました。そして、本セミナーのテーマにもある、デジタル・トランスフォーメーション(ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向へ変化させること)が科学技術・イノベーション政策に与える影響、またそれが進むことによって、Society 5.0(創造社会)の実現にどのように近づくのか、を医療分野におけるケーススタディを用いながら分かりやすく解説いただきました。また、聴講者に向けて、「幅広い価値の視点」、「ステークホルダーの視点」、「長期的志向」をもって研究活動に励んでほしいとのメッセージもありました。

そして、最後に小知和氏から「自分の研究がどのような価値を創造しているか、またその研究にとって重要なステークホルダーは?」という投げかけがあり、聴講者間でディスカッションを行いました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • Society5.0やデジタル・トランスフォーメーションなど、これからの社会を描いていくうえで重要な考え方や定義について知る良い機会となりました。現場でどのような力が必要とされているのかについても知ることが出来、とてもよかったです。(学部生 女性)
  • 科学的観点からの非監査を行っている企業があると知らなかったので、興味深かった。グループディスカッションでは、教育を学んでいる人が多く、教育の価値創出は人間の生死にかかわるなど、とても大きな視点で面白かった。自分の分野外の人の意見が聞けて良かった。(先進理工系科学研究科 女性)
  • 「現場」がステークホルダーになることを期待している身なので、今回の政策立案等、企業や行政がステークホルダーの主となる話は、なかなかイメージが難しかったが、博士課程出身者がどのような世界で自分の見識をいかせるのかは参考になった。(人間社会科学研究科 女性)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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