【2020/7/8開催報告】第96回コンソーシアム人材セミナー「ある博士号取得者の現在地(物理、楽器開発、クラウドサービスと事業開発の経験から)/西日本電信電話株式会社」を開催しました

令和2(2020)年7月8日、第96回コンソーシアム人材セミナー「ある博士号取得者の現在地(物理、楽器開発、クラウドサービスと事業開発の経験から)」をオンラインにより開催しました。
【講 師】西日本電信電話株式会社 浦谷 佳孝 氏
【参加者】49人

概要

講師の浦谷氏は、広島大学大学院 先端物質科学研究科にて博士(理学)を取得後、ヤマハ株式会社で、約9年間商品開発業務に従事されました。その後、西日本電信電話株式会社へ転職され、現在はビジネスデザイン部にて、カタリストとして活躍していらっしゃいます。

セミナーでは、浦谷氏自身の経験をもとに、博士号取得者がキャリアチェンジする際の考え方3つをご紹介いただきました。まず一つ目は、自分が活躍できる場所を増やすため、自分の強みを把握・強化し、強み同士を掛け算することにより、オンリーワンのポジション(独自性)を確立するということです。そして二つ目は、自分の意思(願望)を貫くのみだけではなく、自分の強みを意識し、周囲から求められるかどうか(対価が得られるかどうか)も併せて考えていれば、自分を求めてくれる顧客・仲間に出会える、つまり自分が活きる場所にたどり着けるということです。最後は、何事にも全力で取り組むことで、良い学びが得られるということです。ポイントとしては、今の研究以外にも複数の専門を持つことや、学んだことをアウトプットしPDCAサイクルを回すことの大切さをお話しいただきました。

最後のディスカッションタイムでは、自身で気づいていない自身の強みについて、各受講生が考えを深める時間となりました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 自分の強みを見つけることは、コミュニケーションをしてこなかった人ほど難しいのかなと思いました。(先進理工系科学研究科 男性)
  • 今回の講演は実践的なところが多く、主体的に学ぶことが出来、非常に良かったです。自分の強み、ポジショニングの把握など、これからのキャリア形成において参考になる話がたくさんありました。(学部生 女性)
  • ディスカッションで最初に発言したことを「盲点の窓」として指摘・評価され、「そんな小さなことから人を承認することは始まるのだな」と、実績を求められがちな昨今の研究職としては喜びだった。小さなことでも見逃さないことは、確かに研究職としても、対人関係の面でも大事で、いい気づきになった。(人間社会科学研究科)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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