【2020/7/29開催報告】第98回コンソーシアム人材セミナー「科学コミュニケーション業界でのキャリア(シュプリンガー・ネイチャー)」を開催しました

令和2(2020)年7月29日、第98回コンソーシアム人材セミナー「研究者からパブリッシングエディターへ」をオンラインにより開催しました。
【講 師】シュプリンガー・ジャパン株式会社 中嶋 大輔 氏
【参加者】43人

概要

講師の中嶋氏は、東京大学大学院にて博士(理学)を取得後、その後、ドイツの「マックスプランク物理学研究所」での博士研究員、東京大学宇宙線研究所での特任助教を経て、現在は、学術出版社のシュプリンガー・ジャパン株式会社で学術論文誌編集者として活躍されています。

セミナーでは、最初に、自身の博士課程から現在に至るまでのキャリアパスについて3つの転機を挙げてご紹介いただきました。ポスドクとしてドイツの研究所へ渡独、在独中に任期付きの特任助教に内定し帰国、お子様誕生を契機にキャリアパスを再考し、現在のやりがいのある仕事へ就かれました。自身では行き当たりばったりの決断の連続だったとも、チャンスを逃すことなく機敏に動いた結果だったとも振り返っておられました。
後半は、今の仕事について、著者の投稿、査読者による査読、編集、出版を経て読者に届くという論文が出版されるまでの流れ、そして、この流れの中でのパブリッシングエディターの多岐にわたる仕事についてご紹介いただきました。
最後に、PhDでの研究経験、論文執筆経験、英語・国際経験、データ解析が役に立っていること、民間企業とアカデミアとの違いについてご紹介があり、Rejectを恐れずにどんどん投稿しましょうと締めくくられました。

ディスカッションは「もっとたくさん論文を投稿してもらうためには?」をテーマに行われ、ディスカッションから出たアイデアは参考にすると話されていました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • パブリッシングエディターという仕事を本講演で初めて知った。論文投稿に向けたサービスも様々あり興味深かった。(人間社会科学研究科、男性)
  • 博士課程の知識を活かす職業に出版業界があるというのは盲点だった。ディスカッションは女性のグループで、色々な意見が聞けてよかった。(先進理工系科学研究科、女性)
  • 出版社の方から論文の投稿からアクセプトまでの流れをお聞きすることができ、非常に興味深かったです。(先進理工系科学研究科、女性)
  • 言葉を一つ一つ選び、誤解を与えぬように丁寧にご講演されていたことが、とても印象的でした。論文を書いたことのない私にとっても、非常に分かりやすく、ためになる話でした。ありがとうございました。(先端物質科学研究科、男性)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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