【2020/8/5開催報告】第99回コンソーシアム人材セミナー「超スマート社会における博士への期待(株式会社データフォーシーズ)」を開催しました

令和2(2020)年8月5日、第99回コンソーシアム人材セミナー「超スマート社会における博士への期待」をオンラインにより開催しました。
【講 師】株式会社データフォーシーズ 和田 陽一郎 氏
【参加者】42人

概要

講師の和田氏は、東京工業大学大学院にて博士(工学)を取得後、株式会社データフォーシーズに入社されました。現在は、データサイエンティスト以外にもD4cアカデミー等で人材育成にも携わっておられます。

セミナーでは、最初に、データサイエンスの社会実装事例や、日本の現状について、「Society5.0の実現」を世界レベルの競争と捉えた時、日本は後れをとっており、オープンデータの整備は実施されているものの、データサイエンス人材育成の重要性・データ自国保持率に対する認識の低さを指摘され、国内においても地域格差があると説明いただきました。
後半は、データサイエンティストと大学での研究上必要になるスキルの類似点を例示され、研究活動を行っている限り文理問わずデータサイエンスの世界に入れる素養はあると紹介いただきました。また、色々な事に興味をもち、「ちゃんとやる事」が大事であり、その結果、キャリアについて見えてくるのではないかとお話しいただきました。

最後に、「私達は研究を通じて何を学び、その能力を用いて社会に何を還元すべきか?」というテーマについて、自分で自覚したことは何でも還元可能とご教示いただきました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 講師の方のキャリアパス(人生)が非常に興味深かったです。これから博士課程を歩んでいく中で,今自分がやっていることがどのようなことに役立ち,どうやって社会に還元していくかしっかり考えていこうと思います。(先進理工系科学研究科、女性)
  • データサイエンスが熱い、ということは知っていたが、その手のプロの方のお話を伺う機会はなかったので、大変勉強になった。ビジネスとして大変価値があり、今後もますます社会に貢献する可能性に期待しつつ、一方で個人的な情報が知らないところで活用されているかもしれないと思うと、なんだか気味が悪い。(先端物質科学研究科、男性)
  • データサイエンス人材というのが具体的に何をする人なのかわからなかったけれど、事業や会社によって課題が異なるので、都度かわるのかなと思った。ディスカッションの課題は基礎研究の分野にとっては難しい課題だと感じた。(先進理工系科学研究科、女性)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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