令和2(2020)年12月9日、第102回コンソーシアム人材セミナー「ものづくりを支える研究開発~日本の鉄鋼業から~」を開催しました。
【講 師】株式会社日本製鉄 数理科学研究部長 西岡 浩樹 氏
【参加者】29人
概要
講師の西岡氏は、九州大学大学院工学研究科博士課程後期修了後、九州大学工学部の助手としてキャリアをスタートさせました。その後も大学教員として14年間活躍され、より実践に近い研究開発を行いたいという想いから、住友金属工業㈱(現日本製鉄㈱)に転職されました。
セミナーでは、まず始めに「日本製鉄」について、また、世界的に見ても成長を続けている「鉄鋼産業」についてお話しいただきました。同社は業界国内トップ、世界3位と世界の産業を支えている企業です。また、人=財産という意識があり、全ての社員が自主的に役割をもち、その「チーム力・総合力で社会の発展へ貢献する」と強調されていました。
次に、西岡氏の業務についてお話しをいただきました。西岡氏は、高炉(鉄鉱石を熱して鉄を取り出す炉)の専門家です。特に、コンピュータで高炉数学モデルを用いて高炉内部の姿を推測・検討することを行なっており、国家プロジェクトにも関わっておられます。
最後に、講師から学生へ「人との繋がりを大切に」というお言葉をいただきました。社会へ貢献するためには、一人では限界があります。学生のうちに人と繋がり、多くの経験をする事が大切だとおっしゃっていました。
参加者の感想 (一部抜粋)
- 企業活動と地球温暖化対策の両側面からご講演いただいたため、大変勉強になりました。(人間社会科学研究科、男性)
- 特別研究員制度というものを初めてお聞きしましたので、興味深く聞かせていただきました。(先進理工系科学研究科、男性)
- 講演者が会社の作業着で講演されていたのが好印象でした。(統合生命科学研究科、女性)
【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564