令和2(2020)年12月16日、第103回コンソーシアム人材セミナー「地方シンクタンク の業務紹介〜地方でできること、やるべきこと〜」を開催しました。
【講 師】公益財団法人中国地域創造研究センター 首席研究員 吉原 俊朗 氏
【参加者】30人
概要
講師の吉原氏は、広島大学大学院工学研究科(博士課程前期)を修了後、一般企業への就職やイギリス留学を経て、中国地域創造研究センター(中国創研)に就職されました。その後、都市環境やまちづくりの専門家として従事されながら博士号を取得し、現在は、観光まちづくりをベースに中国創研の首席研究員としてご活躍されています。
中国創研は、行政・企業・経済団体・大学・地域の方々が抱えている課題に対し、解決方策の提案や支援等を行うという、シンクタンク・コンサルタント・コーディネート・プロデュースの役目を担い、地域密着型で中国地方の活力向上と継続的発展に寄与しています。
セミナー後半では、業務の一例として「広島のインバウンド戦略」についてご紹介いただきました。既存の統計資料や外国人観光客からのアンケートを示していただいた後、「広島県は他の観光地に比べ欧米人の観光客が多いが、広島での宿泊数が少ない」という現状を踏まえ、「コロナ収束後、外国人観光客が広島での滞在や消費を増やすためには何が必要か」というテーマについて参加者全員で考えを深めました。
最後に、「このような課題を考える際には、自分の専門性のみでなく、複数の専門性が必要になってくること」、また、「今の自分の研究がどのように地域・社会に還元できるか、考える事が大切」というお言葉をいただきました。
参加者の感想 (一部抜粋)
- 広島のポテンシャルを効果的に使うための方向性が、固定され過ぎているように感じた。ディスカッションでは、世界中の人々を引き寄せている街と広島の違いについて意見交換できた。(学部生、男性)
- 広島県の観光について考えたことがなかったので新鮮でした。(先進理工系科学研究科、男性)
- 講師のキャリアについて興味を持った。社会ではいろいろな専門性を養うことができるのだと知り、良い知見となった。(先進理工系科学研究科、男性)
- 自分なら広島で何を楽しみたいかという視点に立って考えることができました。ありがとうございました。(統合生命科学研究科、女性)
【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564