【2020/12/23開催報告】第104回コンソーシアム人材セミナー「研究から事業開発へ(ヤヱガキ醗酵技研株式会社)」を開催しました

令和2(2020)年12月23日、第104回コンソーシアム人材セミナー「研究から事業開発へ」を開催しました。
【講 師】ヤヱガキ醗酵技研株式会社 機能性食品研究開発部 次長 兼任 第二製造部 次長 常 勇進 氏
【参加者】25人

概要

講師の常氏は、中国の山東大学で微生物を専門に学び、広島大学大学院工学研究科(博士課程前期)への進学を機に、1989年に渡日されました。その後、広島大学大学院工学研究科(博士課程後期)へ進学し、工学博士の学位取得後、1995年ヤヱガキ醗酵技研株式会社に就職されました。

セミナーでは、大学と企業での研究の違いや、常氏が携わっておられる業務内容などについてお話ししていただきました。学生時代は、「微生物によって、廃水を綺麗にする研究」に注力され、多くの論文を執筆されました。社会人となった後、学生時代に蓄積してきた常氏の知識・経験と、会社の発酵技術・分離精製技術を統合し、天然着色料や健康食品の製品開発などに取り組まれてきました。微生物の応用研究という意味では共通していますが、大学での研究は論文発表がゴールであり、企業での研究は製品開発がゴールであるということ、また、現在同社で次長職の常氏は、研究だけではなく、部下の研究指導や競争的資金の提案など、マネジメント業務もある、ということもご紹介いただきました。

大学以外でも研究は続けることができる、ということを改めて示していただき、受講学生が進路を考えるにあたり、大変参考になるセミナーでした。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 企業と大学の選択は自分のしたいことをしっかりと考えるべきだと感じました。(先進理工系科学研究科、男性)
  • 日本の伝統的ものづくり、日本文化の原点に乾杯です。(国際協力研究科、男性)
  • 博士の就職先の傾向にも時代の流れがあるのだなあと分かりました。(統合生命科学研究科、女性)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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