【2021/1/6開催報告】第105回コンソーシアム人材セミナー「企業研究所における博士のキャリア(株式会社富士通研究所)」を開催しました

令和3(2021)年1月6日、第105回コンソーシアム人材セミナー「企業研究所における博士のキャリア」を開催しました。
【講 師】株式会社富士通研究所 ICTシステム研究所 Project Manager 吉田 英司 氏
【参加者】23人

概要

吉田氏は、広島大学大学院先端物質科学研究科(博士課程前期)を修了された後、(株)富士通研究所に入社されました。入社後は、半導体やOS、次世代メモリの開発などに携わってこられましたが、入社7年目に社内制度を活用してスタンフォード大学へ留学、その後東北大学大学院にて博士(工学)を取得されました。現在は、ICTシステム研究所のプロジェクトマネージャーとしてご活躍されています。
セミナーでは、まず同社の紹介と社内でのキャリア形成についてお話しいただきました。同社は、社会課題解決のためにI C TやA Iなどの先端技術を用いて、人々の暮らしに貢献することをミッションとしています。ミッション達成のためには、自分自身でキャリアをデザインし、必要なスキルを日々磨くことが必要という考えのもと、社員が自律的に学べる場が多く提供されています。
また、博士号取得者が働く現場のリアルとして、企業が求める能力やどのように評価されるかを紹介いただく中で、「博士号取得者は、新しい領域を切り開く力を身に着けた即戦力として期待している」こと、そして「近年技術開発速度は加速しているので、根幹の専門性だけでなく、2つ目、3つ目の専門性を素早く身に付けることも求められる」などのポイントも示していただきました。
それをふまえ、最後に、「アカデミックと企業の研究者に求められるものの違いとは?」というテーマで、参加者間でディスカッションをしました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 企業に就職後も留学制度や博士取得制度等があり、勉強しようと思えば、いくらでもできるのだなと感心いたしました。また、問題設定力や創造性はどの分野でも求められる力ですので、浅学非才の身ですが、今後も努力を積み重ねていこうと思いました。(人間社会科学研究科・男性)
  • 企業研究員としてどのようなことが求められどう評価されるのか、分かりやすく説明いただきました。「新しい問題を設定する力」が何より重要であることと、「希少性」をアピールすることで自分のやりたい研究に繋げられたことが印象に残りました。(先進理工系科学研究科・男性)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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