【2021/6/16開催報告】第114回コンソーシアム人材セミナー「国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)」を開催しました

2021年6月16日、第114回コンソーシアム人材セミナー「アカデミックキャリアへの旅支度 / JREC IN Portal を用いたキャリアデザイン~キャリアパスの探索方法」を開催しました。

【講 師】国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 山口 陽子氏、米陀 正英氏
【参加者】51人

概要

山口氏は医学博士を取得後、研究員として国内外の研究所で勤務されたご経験を持ち、米陀氏はJST入構後、研究ファンド構築システムや研究者向けキャリア支援ポータルサイトの運用に従事されるなど、両名共にアカデミックキャリアに精通されています。

セミナー前半では、山口氏より、日本のアカデミアについてお話しいただきました。法改正により変遷があるものの「自主自律文化」と「同僚性」が特徴としてあること、そして若手研究者への支援事業が、昨今推進され始めたことなどを示していただきました。また、研究者は自己と向き合うことも必要で、自分のキャリアアンカーを知ること、そして研究者としての自分の能力を把握することも大切であるとお話しいただきました。
後半は、米陀氏より、アカデミアへ進むための実践的な話題が提供されました。まずはresearchmapなどを活用し自分をプロパガンダしていくことです。そして常にアンテナを張り、JREC-IN Portalなどから活躍の場を見つけ挑戦することです。
質疑応答の時間では多くの率直な質問が投げかけられ、「業績が出やすい研究を選択すべきか」という学生からの質問に対しては、「研究の裏に思想や哲学があるものが面白いのだから、自分が楽しいと思う研究をしてほしい」と、山口氏より聴講者へメッセージもありました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 研究者として求められている能力について,求職者と採用側では違うことを想定していることを初めて知った。人脈やコミュニケーションを重視した取り組み方をする必要性を改めて感じた。JREC-INについては,現在も利用しているためすでに知っていることが多かったものの,利用方法やポイントについて再確認できることもあり,勉強になった。(人間社会科学研究科,研究員)
  • 若手研究者への支援事業について、ぜひ活用したいと思いました。また、求められる能力について実例をもって知ることができたので、とても勉強になりました。researchmapやJREC-INについて、これまでただ登録したり検索したりといった漠然とした利用しかしていなかったのですが、本講演で様々な便利な機能が備わっていることを知ることができ、きちんと活用すると非常に便利なシステムであることが分かりました。ぜひ活用させていただきます。ありがとうございます。(統合生命科学研究科,博士課程後期)
【お問い合わせ先】

広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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