広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
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2021年7月7日、第117回コンソーシアム人材セミナー「イノベーションのための多様なキャリア形成~統合型人材のススメ~」を開催しました。
【講 師】コニカミノルタ株式会社 技術フェロー 北弘志 氏
【参加者】35人
概要
北氏は修士(工学)取得後、小西六写真工業(現コニカミノルタ)株式会社に入社し技術開発分野で功績を残されてきました。海外企業を含むプロジェクト統括や客員教授など責任あるポジションを務められる傍ら、社会人コースにて博士(理学)を取得されています。現在は同社の技術フェローであるとともに、広島大学の客員教授も兼任されています。
セミナーでは、はじめに、Society5.0において技術・研究開発の即時性・高速化が求められていることをお話しいただきました。続いて、産学官または企業連携が進む中で組織という壁はなくなりつつあり、個人力の高さがイノベーションを起こす要であり、そして、研究者として持つべき思考の在り方としては、従来型の演繹的から帰納的推論がDXに必要であり、アブダクションを減らすことが第4次産業革命を切り拓くのだと、北氏は話されました。組織ではなく「共感」を高めることが人を繋ぎ、事業を継いでいくのだと、ご自身の経験を振り返りお話しいただきました。
セミナー全体を通して、一企業の立場を超えて、これからの社会を切り拓く企業人・産業人としての在り方を私たちに説かれているようでした。最後に、「人生の在り方の起点」についてグループディスカッションを行い、受講生は理解を深めました。
参加者の感想 (一部抜粋)
- 自分が所属するバイオ分野にて、仮説推論, Abductionをどれだけ繰り返しても、他分野と比較して成果につながらないことに辟易していましたが、解決への一助が見えました。(統合生命科学研究科、博士課程後期)
- (印象に残ったこと)博士号がグローバルで活躍することの必要条件の可能性があること。(先進理工系科学研究科、博士課程前期)