広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
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2021年7月28日、第119回コンソーシアム人材セミナー「研究者としてどう生きるか-海外で研究する意義-」を開催しました。
【講 師】日本学術振興会 海外特別研究員(Cornell University) 前田 拓也 氏
【参加者】39人
概要
前田氏は、1年短縮して課程を修了し博士(工学)を取得され、日本学術振興会海外特別研究員としてコーネル大学で勤務されています。
セミナーではまず、博士の進路を概観し、差別化して自分の価値を高める必要性についてお話しいただきました。前田氏は博士課程を振り返り、自分の能力を駆使して未知の自然科学と向き合う研究の面白さに触れたといいます。
そして世の中の役に立つ研究、これまでにない機能を持ったデバイスを創りたいという想いを実現するため、海外を選ばれました。迷いはあり、正解のない問いだからこそ、「十分に情報を収集し、メリット/デメリットを客観的に並べ、主観的に評価」した上で、意志決定をしたそうです。「行ってみないと分からない。だから行ってみよう!」と。
次に、海外に行くために考えなければいけないこととして、金銭的な事柄、留学先の見つけ方、ビザのこと、モチベーションの考え方をお話しいただきました。
必要な知識・能力は時代と共に変わりゆくものですが、経験、思考、人脈は代替不可能なものであり、それを積み重ねる毎に研究者として深みができるのではと、キャリアを進める上で重要な視点を投げかけられました。
セミナー全体を通して、海外での研究者を選択することの意義や前田氏がポスドクとしてキャリアをスタートさせた今の率直な気持ちをお話しいただき、広い視野で進路を考える契機となりました。
参加者の感想 (一部抜粋)
- 前田さんのお話はとても面白く、刺激的でした。対象の研究が進んでいるところというだけではなく、多様性を肌で感じることの大切さも伝えてくださり、大変有意義な時間となりました。(先進理工系科学研究科、博士課程後期)
- 海外大学院への留学経験を伺う機会があまりないので、非常に参考になりました。また前田さんが、なぜ海外での研究者生活を選択されたのかという動機・事情もわかりやすかったです。(人間社会科学研究科、博士課程後期)