【2021/12/1開催報告】第121回コンソーシアム人材セミナー「博士課程学生の継続的なキャリア開発(株式会社アカリク)」を開催しました

2021年12月1日、第121回コンソーシアム人材セミナー「博士課程学生の継続的なキャリア開発」を開催しました。

【講 師】株式会社アカリク 神中 俊明 氏
【参加者】30人

概要

講師の神中氏は、理学博士を取得後、大学や研究所での博士研究員を経て、現在は、(株)アカリクにて大学院生や研究者へのキャリアアドバイザーとしてご活躍されています。
セミナーでは、「博士課程学生の継続的なキャリア開発」と題して、博士課程学生が産業界に就職活動するうえで気を付けることについて、具体的な事例やご自身の経験を踏まえ、お話しいただきました。
(株)アカリクが最近取組んでいるジョブ型研究インターンシップ推進事業の事務局、JREC-INとの連携、大学・学会でのキャリアセミナーの実施等についての紹介に続いて、博士課程学生の産業界での就職活動について説明とアドバイスがありました。
産業界では博士号取得者は希少な存在であること、コロナ禍により新卒面接開始時期が前倒しになっていること、機械・電子、IT系等では企業ニーズが研究者分布を上回っていることなどのお話がありました。
就職活動では、研究で培われる能力は社会でも活用できること、得意なものを組み合わせて業界や職種を検討すること、譲れないことは何かを考えることなどのアドバイスがありました。
面接では、相手が何を確認したいかを考えること、研究内容は大学1年生に伝わる言葉・レベルでわかりやすく説明すること、就職理由は前向きな動機を用意することなどについて話されました。
また、専門外に就職した心理学博士、人文科学博士、哲学博士、国際関係博士などの事例紹介を踏まえ、視野狭窄に気を付けるようアドバイスがありました。
講義後、「博士が企業就職する上で『学術的な専門性』は重要か?」をテーマに、グループディスカッションを行いました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 研究で身に付けたスキルをどのように就職に生かしていくかの具体的な方法として自己分析など非常に参考になった(先進理工系科学研究科、博士課程後期)
  • 博士課程後期後の進路に関して、「アカデミア研究者や大学教員が大半。企業の募集少ない。」という情報から勝手に選択肢少ないな(アカデミア方向しかないのかな)…と狭い見解をしていたのですが、本講義を受けてその固定観念が破られたように思いました。(”自身の専門性に絞った研究職を企業でも目指すなら”というだけであってそれ以外の幅広い進路を考えたらとても広く考えれると感じました。)(統合生命科学研究科、博士課程後期)
【お問い合わせ先】

広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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