広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564
2021年12月8日、第122回コンソーシアム人材セミナー「アカデミックでのキャリアを活かす」を開催しました。
【講 師】EY新日本有限責任監査法人 吉澤 剛 氏
【参加者】24人
概要
吉澤氏は、大学院進学時に文転し、東京大学大学院総合文化研究科にて修士号取得後に、民間のシンクタンクで環境・情報分野の調査研究に従事されました。業務を通して科学技術政策に触れ、「もう少し自分の専門性をもちたい」という想いから、イギリスのサセックス大学大学院へ進まれ、2008年に科学技術政策博士を取得されました。その後、現職のEY新日本有限責任監査法人へ就職するまでの約10年間は、国内大学各所の特任講師や准教授等として、そして海外大学のポスドク(リサーチフェロー)として、「科学技術の市民関与」や「科学技術と社会に関する社会的・倫理的な問題」について考えてこられました。
今回のセミナーでは、EY新日本有限責任監査法人や、国際公共チームが提供する教育・科学技術に関するコンサルサービスについてご紹介いただいたうえで、吉澤氏が歩んでこられた上記のような多彩なキャリアパスや転機について、具体的にお話しいただきました。そしてご自身の軌跡を振り返り、一貫して「未来志向で科学技術と社会・政策をつなぐ」ことに尽力してきたこと、シンクタンクに属しながらも副業でNPO法人等と常に関わってきたこと等もお話しいただきました。
最後に、「将来、本業の他に、どのようなところで、どのようなことをして働きたいか」という問いが講師から学生へ投げかけられ、各々が考えを深める時間となりました。
参加者の感想 (一部抜粋)
- 一つの職に就いたらずっとそこにいるわけでもないんだなと思った。自分の興味や関心をもとにして、その分野に携われる機会というものは見逃さなければたくさんあるのではないかと感じた。その際受け身になるだけでなく、自分から動くことの重要さもこの講義から感じることができた。(人間社会科学研究科、博士課程後期)
- やはり博士課程となると思った以上にアカデミア進学を考えてらっしゃる方が多いのだなと思いました。一方私自身も感じておりますが、本講義がアカデミアに残る以外の道に目を向ける(視野を広める)良い機会となっている方もいました。やはり自分が調べるだけだと情報が偏ってしまうので、このような機会を通じて、自分だけだと触れることのなかった世界に触れられることはとても大事だなと感じました。また、今回のディスカッションテーマはまさに今社会で活発化していることで、コロナ禍を経て自分でキャリアを切り開いていく動きや時代に沿ったテーマだったな…と、社会人経験があるため感心してしまいました。数年前までよく問われていたのは「何になるか(どのような道に就職するか)」だったのに対し、本問はさらにその先の「どのように生きていくか(なにを楽しみにしていくか)」を通じてキャリアはどこからでも作れることを主軸にしていて、視野を広めるのにとても参考になると思いました。(統合生命科学研究科、博士課程後期)