【2021/12/22開催報告】第124回コンソーシアム人材セミナー「製薬企業における博士人材(大正製薬株式会社)」を開催しました

2021年12月22日、第124回コンソーシアム人材セミナー「製薬企業における博士人材」を開催しました。

【講 師】大正製薬株式会社 研究総務部 大澤 浩一 氏
【参加者】31人

概要

大澤氏は埼玉大学理学部を卒業後、大正製薬株式会社に研究職として入社、入社後、静岡県立大学で食品栄養科学博士を取得されています。

セミナーでは、まず、製薬企業は、研究・開発に多くの費用をかけている、景気に左右されにくい、社会的貢献度が高いので働き甲斐があり、その中で同社は、セルフメディケーション事業と医薬事業が両輪となっていることや、研究職、開発職、生産技術職等の業務内容についてご紹介いただきました。
また、転機となった部署内異動や国内大学出向、海外への試験委託を例に、「新試験法の開発」、「先生とのネットワーク構築」、「海外知見の収集」に取り組み、マインドチェンジをしながら現在に繋がっていること、そして、苦手な対人コミュニケーション克服のために努力した経験等も挙げながら、これまでのキャリアパスをご紹介いただきました。

セミナー後半では、同社が博士人材に期待することを、修士卒と博士卒とで比較しながら示していただき、特に博士卒には「専門性、知識、経験則、勘、応用力」や「マネジメント力」に期待しているとご説明がありました。
最後に、「現在習得中の知識、スキル、経験以外に、どんなことで社会人として貢献、活躍できるか」をテーマに参加者間でディスカッションを行いました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 就活セミナーなどで製薬会社の中でどのような業務があるかは聞いたことはあったが、博士人材にどんなことが求められるかを聞くことができる機会はなかったため大変貴重な講演だった。お話の中で特に博士人材は周りをまとめる力、リーダーシップが求められることを聞き、それはラボでも痛感していることなので、のこりの期間で身につけられるようにしたい。(統合生命科学研究科、博士課程後期)
  • 「就職は、自己実現のための場」であるという言葉や社会で求められる社会人基礎力について印象に残っている。私は、就職に身につけたスキルや経験を活かせる企業を探す場である印象を持っていた。最近になって、その考え方だけではなく、自身が何をしたいかでキャリアを作っていくという考え方ができることに気づいたため、「就職は、自己実現のための場」という考え方に共感する部分があった。(統合生命科学研究科、博士課程後期)
【お問い合わせ先】

広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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