【2022/1/26開催報告】第127回コンソーシアム人材セミナー「博士取得2年目の研究者が話す今までとこれから」を開催しました

2022年1月26日、第127回コンソーシアム人材セミナー「博士取得2年目の研究者が話す今までとこれから」を開催しました。

【講 師】国立研究開発法人 物質・材料研究機構 林 兼輔 氏
【参加者】32人

概要

林氏は岐阜大学大学院で博士を取得されています。博士課程の時に、物質・材料研究機構(NIMS)で長期インターンシップに取り組まれ、それを契機に日本学術振興会(学振)PDとしてNIMS国際ナナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)に在籍、現在は長期出張でマサチューセッツ工科大学(MIT)材料科学工学科にて研究されています。

セミナーでは最初に、MANAは世界トップレベルの国際研究拠点、MITはQS世界大学ランキング9年連続1位、ノーベル賞受賞者数97人と職場紹介がありました。
安く、速く、省エネの磁気メモリを開発すべく日々頑張って研究をしていると話されました。研究に関連して、磁石について分かりやすく説明があり、「磁石にくっつくものは全部磁石である」と話されました。
博士取得後の就活に関して、ポスドクの実態やご自身の体験の紹介がありました。現在は学振PDとして自身がやりたい研究を、自身が望む環境でできているが、期限があるので、現実的には定年制の研究者を目指すことになると話されました。
長期インターンシップに取り組まれた経緯、取り組むことのメリット、デメリットについても話されました。

最後に、行ってみたいインターンシップ先で何を得たいかについて、全聴講者から発言を求め、林氏からそれぞれコメントがありました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • ディスカッションを受けて、修士や学部生に対してはインターンシップに関して積極的な学生さんが多い中で、博士の学生さんは検討者が少ないのだなと知り驚きました。特に企業を見据えていらっしゃる方ほど、普段の生活スタイルや考え方が大きく違う分(利益追求の分)インターンシップで知ろうとする方が多く、アカデミアや研究施設を考えている方ほど、意思が定まっていて働き方が想像できる分インターンシップ検討者が少ないのかなと思いました。(統合生命科学研究科、博士課程後期)
  • キャリアの話だけではなく、磁石の知識も少し学べて良かったと思った。しかし、逆に、私は自分の専門、自分の研究テーマをわかりやすく他人に説明できるかと考えたら、まだ多少知識不足な気がする。(先進理工系科学研究科、博士課程後期)
【お問い合わせ先】

広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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