【2022/2/2開催報告】第128回コンソーシアム人材セミナー「博士が起業すると?(株式会社モルフォ)」を開催しました

2022年2月2日、第128回コンソーシアム人材セミナー「博士が起業すると?」を開催しました。

【講 師】株式会社モルフォ 平賀 督基 氏
【参加者】29人

概要

平賀氏は東京大学大学院にて理学博士を取得、2002年IT企業に就職されましたが、2004年に最先端イメージングテクノロジーの会社株式会社モルフォを創業され、CEO兼CTOとしてご活躍されています。

セミナーでは、先ず、同社が画像処理と画像認識技術ライセンスを有するエンジニア中心の技術者集団であり、世界中のスマートフォンカメラに技術が採用されていること、クラウドや車載カメラ、医療向けにも進出していること、画像処理技術と画像認識技術を用いて、「Internet of Vision」の実現を目指していることについて、具体的な例を示して話されました。

続いて、起業された経緯について、大学院時代にVFX制作活動に関わったことでビジネスに関心を持ったことや全国的に博士で大学教員になる数が少ないことなどから、最先端のイメージングのソフトウェアを自ら開発してビジネスをしたいという想いを具現化したと話されました。起業後、当初の思惑が外れ、売れるはずの静止画手振れ補正ソフトウェアがデジカメメーカーに相手にされなかったが、携帯電話向けに採用されたことを契機に順調に業績を伸ばしたこと、東証マザーズにIPOした翌年の業績の落込みを海外展開、組織の再編で回復したこと、現在は米中貿易戦争や世界的な半導体不足により売上が減少しているが、事業活動の変革で対応していることなどを話されました。

最後に、今後の進路、起業への準備、起業した場合のハードルについて、全体でディスカッションを行いました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 起業した後の苦労した話やその場面での対応策についての話もあって興味深かった。ベンチャー企業としての取り組みなども非常に面白かった。(先進理工系科学研究科、博士課程後期)
  • 理系の人は、博士課程を経て身につけた技術などが起業をするきっかけになりやすいのではないかと思い、起業が選択肢の一つとして浮かびやすいかもしれないが、文系の人は博士課程を経て身につけたものが直接的に商品になるような技術を持つことはあまりないので、文系出身の人はどのような形で起業しているのか少し気になった。(人間社会科学研究科、博士課程後期)
【お問い合わせ先】

広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


up