【2023/2/1開催報告】第142回コンソーシアム人材セミナー「地方シンクタンクの業務紹介 ~シンクタンク・コンサルティングというキャリア~ 」を開催しました

2023年2月1日、第142回コンソーシアム人材セミナー「地方シンクタンクの業務紹介 ~シンクタンク・コンサルティングというキャリア~ 」を開催しました。

【講 師】公益財団法人 中国地域創造研究センター 吉原 俊朗 氏
【参加者】25人

概要

 吉原氏は、様々な分野の専門家が集う研究機関「シンクタンク」で主に街づくりの業務に携わられています。最初に、中国地域創造研究センターは、中国地域における地域振興及び産業活性化に関する課題解決方策の提案や支援等を行うことを通じて中国地域の活力向上を目指す「地方シンクタンク」であると紹介がありました。

 調査研究業務について、「PDCAサイクル」を例に、“Plan”や“Check”に関わる存在であり、プロジェクトの実働に携わる機会は少ない。そのため、“Do”や“Action”につなげることを見据え、高度な研究成果を出すよりも、相手に伝わる方法で成果を出すことが重要であると話されました。
 近年、PDCAサイクルの“Plan”からではなく、「まずやってみる(“Do”から始める)」から始まる場合もあると紹介がありました。観光に関する業務が多い吉原氏自ら“Do”に関わられた事例として、訪日外国人旅行者の受入れ環境整備に関する評価調査に端を発して、道案内ボランティアを企画された話をされました。

 吉原氏は、大学時代の都市環境工学の研究を起点に、挿し木するようにご自身の興味・関心を広げていき、現在まで新たな枝葉、興味・関心を広げていると話されました。ご自身の経験も踏まえ、これからの社会で専門家として生きるうえで、「既成の枠組みのなかで何ができるか」を問う「プレイヤー」あるいは「どうすれば、枠組みそのものをよりよくできるか、楽しくできるか」を問う「イノベーター」、そのどちらの役割を担うか、自覚しながらキャリアを築いてほしい、と語りかけられました。

 参加者からは、「地方シンクタンクの今後の展望」、「博士人材が得意とする学術的な深化が地方シンクタンクの業務にどのように貢献し得るか」などの質問がありました。
 本セミナーを契機に、参加者とともに、博士人材の強みを再検討してまいります。

(文責:人間社会科学研究科 博士課程後期1年 武島 千明)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


up