【2023/6/14開催報告】第150回コンソーシアム人材セミナー「企業は博士に何を求めているのか?(株式会社アカリク)」を開催しました

2023年6月14日、第150回コンソーシアム人材セミナー「企業は博士に何を求めているのか?」を開催しました。

【講 師】株式会社アカリク 神中 俊明 氏
【参加者】39人

概要

講師の神中氏は、理学の博士号を取得後、研究員として大学や研究所で働いてこられました。現在は㈱アカリクにて大学院生を始めとする研究者へのキャリアアドバイス、ジョブ型研究インターンシップの推進、大学以降のキャリア教育などに従事しておられます。

神中氏から、はじめに博士課程学生の採用データの紹介があり、博士課程学生の就職活動上の課題として、①相談相手や仲間が少ないため、就職活動に関する情報の収集に制限がかかり、選択肢が狭まっていること、②博士課程学生は日常の大半の時間を研究に費やしており、自身のキャリアを考える機会が少ないことを挙げられました。

次に就職活動は、コロナ禍を経て、採用の早期化が起こっている、インターンシップを経て採用する流れが今後増えていく、と話されました。

続いて、企業が求める博士人材像は、専門性の一致はもちろん重視されるが、「研究活動により培われた課題設定・解決力」が重視されていると話されました。

さらに、産業界はトランスファラブルスキルとして、「研究力」「強みとなる専門知識」はもちろん、「コミュニケーション能力」「論理的思考力」「ビジョン・政策立案能力」「部下(後輩)の管理・育成能力」を求めているが、こうした能力は、博士課程での研究生活、専門性を培う過程の中で身につけるものだと話されました。

就職活動にあたり、博士課程での経験を経て、何を得たのか再定義すること、相手の訴求点・選考観点を踏まえて、それに応じてアピールすることが重要だと話されました。

質疑応答では、「採用募集は、博士・修士で分かれているのか?」「専門性とトランスファラブルスキルを分けた採用はあるのか?」などの質問がありました。

質疑応答の時間も含めて、非常に有意義で刺激的な時間になりました。

(文責:人間社会科学研究科博士課程後期3年 太田淳平)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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