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かなた望遠鏡による活動銀河核ジェットの研究が日本天文学会から表彰されました



授賞式の様子

 公益社団法人 日本天文学会は、独自に発行している原著論文雑誌「欧文研究報告」(Publications of the Astronomical Society of Japan; PASJ)で過去5年以内に掲載された論文の中から独創的で天文分野に寄与の大きい優れた論文に対して「日本天文学会欧文研究報告論文賞 」(The PASJ Excellent Paper Award)を授与しています。

 2015年度のこの賞は、広島大学かなた望遠鏡による活動銀河核ジェットの研究をまとめた論文 (Ikejiri, et al. 2011) に授与されました。この論文はかなた望遠鏡を使って「ブレーザー」と呼ばれる活動銀河核の「色」と「偏光」の時間変動を調べたものです。私たちが観測して得たデータは世界的にもこれまでにない質と量を誇り、それによって天体の明るさと色、偏光の間の普遍的な関係が明らかになったことが高く評価されました。また、この論文は2010年に広島大学大学院修士課程を修了した池尻祐輝氏の修士論文を基に作成されたもので、若い大学院生の活躍が重要な役割を果たしました。

 今回の受賞はかなた望遠鏡による研究の価値が認められたものであり、授賞式の日は私たちにとって大変嬉しい一日となりました。

*受賞論文 (英文)

Ikejiri Y., Uemura M., Sasada, M., Itoh, R., Yamanaka, M., Sakimoto, K., Arai, A., Fukazawa, Y., Ohsugi, T., Kawabata, K. S., Yoshida, M., Sato, S., & Kino, M., 2011, PASJ, 63, 639


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