1.バングラデシュ国小学校理数科教育強化計画
2004年10月に広島大学が株式会社パデコと共同受託した国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクト「バングラデシュ国小学校理数科教育強化計画」は、同国上位計画((PEDPII)の傘下で初等教育現場における「教育の質の向上」をめざす取り組みです。国立大学法人が受託した技術協力プロジェクトとしては日本で初めての試みで、広島大学は民間会社パデコと共同で受託しました。
本プロジェクトは初等教育全体をにらみ、国立初等教育アカデミー(NAPE)などの教員研修機関、そして小学校における教育の質の向上を目的としています。主な活動としては、研修カリキュラム、教材(教育パッケージ)の開発、評価法の提言、関係機関や教員間の連携強化などです。このような取り組みに対して本学教員は、現地への派遣指導、日本研修の受け入れ、そして日常的に専門的な見地からのアドバイスという三点の活動を行っています。
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2.カンボジア理科教育改善計画プロジェクト
2008年9月に広島大学が株式会社パデコと共同受託した国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクト「カンボジア理科教育改善計画プロジェクト(STEPSAM2)」は、初等および前期中等教育段階における「理科授業の質の向上」をめざす取り組みです。具体的には、現地における教員養成校(NIE, PTTC, RTTC)の校長や教員に対して技術協力を行い、教員養成の質の向上を図りながら、同時に現職教員に対する研修に対するベストプラクティスモデルを提示することを意図しています。
本プロジェクトは初等・前期中等教育をにらみ、国立教員養成所(NIE)及び地域教員養成校(RTTC)、初等教員養成校(PTTC)などの教員研修機関における教師教育の質の向上を目的としています。まず、プノンペン市内にあるNIEを拠点にし、そこの教官を中心にナショナルトレーナーを選定し(物理、化学、生物、地学、初等理科、教育行政各4名)、彼らに対して教科内容知識、指導法、指導案作成などの技術的インプットを行っています。