広大LS在学生(在学中受験合格者)が答えるQ&A

Q1:法科大学院入試に向けてどのような勉強をしましたか?

学生A: 試験科目の基本書や予備校の問題集を活用し、基礎的な知識を身に着けるために問題演習をしていました。相対評価の試験なので、教材は受験業界で定評のある、人気の高いものをなるべく使うようにしていました。
学生B: 予備校の教材などを使い、典型的な事例に対応できるようにしました。特に、民法で差がつくと感じていたため、民法に重点的に取り組みました。
 

Q2:入試合格後の入学前事前学修指導はどのように感じましたか、それを踏まえて、入学前にどのような準備をしましたか?

学生A: 司法試験に合格されている先生から、勉強計画の立て方や司法試験に向けた勉強の仕方を教わり、入学後の勉強の方向性を大まかに決めることができたのは良かったと感じています。その他の指導についてはうまく活かすことができませんでした。入学前に立てたスケジュールを踏まえて、基本7法の基礎的な事例問題演習を終わらせるようにしていました。
学生B: 事前にロースクールの雰囲気を少し味わえるものでした。ただ、ロースクールに入学してからは勉強に集中しなければならないため、入学前は自分のしたいこと(遊びも含め)をして過ごしていました。

Q3:法科大学院の授業についてどのように感じていますか? 学部の授業との違いはどのような点ですか?

学生A: 学部の授業は一方通行で知識を教わるインプット型の授業がほとんどだったのに対し、大学院の授業は事前に出された質問や事例問題に答えるアウトプット型の授業がほとんどである点が異なっていました。司法試験を意識した授業も多くあり、主に正しい知識を身につけるのに活用しました。
学生B: 他のロースクールを見ていないため比較はできないのですが、先生方は非常に熱心に授業をしてくださります。また、授業外でも質問をすれば、自分が納得するまで付き合ってくれるのもいいところだと思います。かなり長時間、質問に付き合ってもらったこともあります。
学部授業との最大の違いは、発言を求められる点です。とはいっても、発言をすることにおびえる必要はなく、むしろ自分が当てられたところは特に記憶に残るため、自分には合っていると感じました。

Q4:入学後、勉学への意識は変わりましたか?

学生A: 勉強の「量」を確保することをより意識するようになりました。大学院に入ると、授業と自分がやりたい試験勉強を両立させる必要が出てくるので、どうしても絶対的な勉強時間の確保が必要になります。特に入学してからの1年間は、「来年の在学中受験に絶対に合格する」という意識をもって、勉強時間を多く確保していました。
学生B: 自分は正直、学部時代に勉強の習慣はありませんでした。入学時は、周りの人の勉強の態度に驚いて、不安もありましたが、やってみると意外と勉強が習慣になり、今ではむしろ自習室に来ない日があるほうが違和感を覚えるほどです。

Q5:入学後の学修スタイルや学修の場所は?

学生A: 基本的に土日を問わず毎日大学に通い、朝の10時から夜の23時くらいまでは勉強をするようにしていました。疲れがたまってきたと感じたときは、夕方までで勉強を切り上げて休んだり、友達と遊びに出かけたりしていました。自分は同じ場所で勉強すると飽きてしまう性格だったので、自習室、図書館、ビブラなどの自習スペースを1日の間に移動しながら勉強していました。
学生B:基本的に自習室で勉強しています。逆に自習室にいないときはほとんど勉強しません。自分は息抜きをしないとモチベーションが維持できないため、定期的に息抜きもしています。息抜きの予定は入れますが、その時間以外は勉強に集中するというのが自分のスタイルです。

Q6:学部時代にやっておけば良かったと思うことは何ですか?

学生A:問題演習を通じて基本7法の基本的な知識をできる限り習得しておけばよかったと感じました。特に、学部時代から予備試験に積極的に挑戦し、予備試験の短答式試験に合格できる程度の基礎知識を身につけておけば、大学院の授業をより有効に吸収できるのではないかと感じました。
学生B: 後半はほとんど単位も取り終え、授業はほとんどなかったので、時間は有り余っていました。今思えば、もっと問題集を回したり、触れていない分野を少しでもなくしたりすることをすればよかったなとも思います。ただ、それをやらないとロースクールについていけないということはないですし、学部に戻ってもやれる自信はありません。

Q7:学部時代にやっておいて良かったことは何ですか?

学生:それぞれの分野や論点、判例の理解は浅かったですが、基本7科目は一通り触れておいたのは良かったと思います。
 

Q8:司法試験の在学中受験を実際に体験してみてどのように感じましたか?

学生A: 本番と同じ条件での過去問演習を通して、試験に慣れていく重要性を強く感じました。在学中受験で知識の整理が間に合っていないのは他の受験生も同じなので、過去問の検討を通して限られた時間で答案を作成する能力をできる限り高められるよう努力することが、試験の特性上重要であると感じました。また、今年は短答式試験が難化しており、短答で不合格にならないためにも、できる限り早期に短答過去問に着手する必要性が高いと感じました。
学生B:時間が全く足りず、この分野もあの分野も手が回っていないという状況のまま突っ込みました。ただ、正直、1年後に受けることになっても、時間はやはり足りないだろうと思います。
他方で、勉強のモチベーションを維持するためにも、在学中受験をすることは自分にとってはプラスでした。目標が近くなるので、短期間で追い込めます。

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