医学科長 挨拶
医学科長 髙橋 信也
広島大学医学部医学科は、中国・四国地方最大の都市である広島市の中心部、霞キャンパスにあります。広島駅より車で10分程度、市街の中心部にある平和記念公園や原爆ドームにも車で15分程度と近く、国内外から多くの人が訪れるこの街は、「平和」を強く意識しながら学び、考えることができる場所です。人口275万人を抱える広島県において、本学は唯一の医学部として、高度医療とともに地域医療を支える重要な役割を担っています。
本学のルーツは、1945年に開学した広島県立医学専門学校にさかのぼります。原爆投下直前の8月5日に開校し、幾多の困難を乗り越えて現在に至ります。これまで広島県はもちろん、日本、そして世界の医療を支える多くの医師・研究者を送り出してきました。その歴史と志は、今も医学科の教育・研究の中にしっかりと受け継がれています。
教育面では、医学部医学科・保健学科、薬学部、歯学部が集まる総合医療系キャンパスという強みを生かし、学部や職種の枠を超えた多職種連携教育(IPE)を積極的に行っています。また、1年次より医学教育をシームレスに行うことを重視し、基礎と臨床を充実した形で学べる教育を目指したカリキュラムを実施しています。
研究にも力を入れており、4年次には約4か月間、学内外の研究室に所属して基礎研究に取り組みます。さらに、研究者としての道を志す学生のためにMD-PhDコースも用意されており、早期から大学院博士課程に進学し、研究に専念することも可能です。
広島大学医学部医学科は、広島大学の理念5原則の第一に掲げられる「平和を希求する精神」に基づき、「平和に貢献する医療人の育成」を使命に掲げています。医療人としての倫理観や責任感、人としての温かさを大切にしながら、高度な医学知識と技術を身につけ、国内外で活躍できる力を養います。そして、広島をはじめとする地域医療にしっかりと向き合い、生涯にわたって学び続ける姿勢を持った人材の育成を目指しています。
医学・医療は、これまで積み重ねられてきた多くの努力の上に成り立っています。広島大学医学部医学科は、そのバトンを次世代につなぎ、未来の医療を切り拓いていく仲間を育てていきます。
広島大学 医学部保健学科を目指す皆さんへ
保健学科長 高橋 真
広島大学医学部保健学科は、1992年に看護学、理学療法学、作業療法学の3専攻を擁する学科として設立されました。理学療法学・作業療法学専攻は日本初の4年制大学として、また看護学専攻は4年制大学化の先発校として歩みを始め、以来30年以上にわたり、医療・保健・福祉の発展を支える多くの人材を社会に送り出してきました。
本学科が大切にしているのは、専門知識と技術の修得にとどまらず、物事を科学的に捉え、自ら問いを立て、他者と協働しながら課題の解決に取り組む力を育むことです。保健医療の現場では、高度な専門性に加えて、相手の立場を理解する姿勢、多職種と連携する力、困難な課題に粘り強く向き合う力、国際的な視野、そして高い倫理観と責任感が求められます。私たちは、こうした力を備えた人材の育成を教育の中核に据えています。
霞キャンパスには医学部、歯学部、薬学部が集まり、職種の垣根を越えた学びの環境が整っています。本学科では、その特色を生かし、多職種連携を実践的に学ぶ教育を展開するとともに、学部から大学院博士課程へとつながる教育・研究体制を整えています。また、海外の大学との連携を深め、留学や研修などの機会の充実にも努めています。こうした環境が、国内外で活躍できる専門職を育てる土壌となっています。
AI・デジタル技術の進展、グローバル化、超高齢社会の深化など、保健医療を取り巻く環境は大きく変化しています。そのような時代にあってこそ、確かな専門性を基盤に、科学的思考と豊かな人間性を備え、変化に柔軟に対応できる人材が求められます。
広島大学医学部保健学科は、これからも教育・研究の充実を通じて、保健医療の未来を切り拓く担い手の育成に取り組んでまいります。

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