令和2年度司法試験結果を受けて

 令和2年度司法試験の合格発表が先日ありました。

 合格された皆さん、誠におめでとうございます。今年度は試験日程が変更され、本学でも自習室の利用制限など十分な学習環境を提供できないなどイレギュラーな状況において、さまざまなプレッシャーに打ち勝ち、法曹を目指す学修を継続された成果です。心より賞賛いたします。今後も、着実で誠実な努力によってさまざまな問題を乗り越えて、自らの夢を実現してください。応援しています。

 残念な結果であった皆さんには是非とも捲土重来を期していただきますようお願いいたします。辛いこととは思いますが、このときに自らの学びを振り返って見直し、さらに伸ばすべきところは伸ばし、問題とすべきところは改善する工夫をいたしましょう。次年度の司法試験までに学びを建て直しその努力を自信に変えて、のびやかな心でチャレンジすることは十分可能です。ここを乗り切ってこそ、学びは冷暖自知の世界となり、より多くを知り修めることで、法曹への途が切り拓かれることとなります。

できるかぎりの学修支援を行いますので、一緒に頑張りましょう。

 今年度は司法試験単年度合格率が全国平均を超えることを継続することが目標でしたが、その目標を実現することはできませんでした。本専攻の教育システム及び組織のより一層のレベル向上・強化を果たせなかったことを深くお詫び申し上げます。

さまざまな手厚いご支援、有益なご助言をいただいております、神戸大学法科大学院、香川大法学部、広島弁護士会、リーガルフェローの弁護士の皆さま、並びに地元の官公庁、企業の皆さまに衷心より感謝申し上げますとともに、再度、教育システム等を見直しその改善の成果を速やかにご覧いただけますよう努めてまいりますので、今後とも、さらなるご指導、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 令和3年1月22日  

                                    広島大学法科大学院 秋野成人


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