2024年3月8日に、東千田キャンパスで消防訓練を実施しました。東千田キャンパスでは、毎年、消防訓練を行っていますが、今回は、2024年春季全国火災予防運動期間(3月1日から7日まで)にあわせた訓練として、中消防署との合同で実施し、東千田キャンパスの教職員・学生約30人が参加しました。
当日は、中消防署から約30人の消防隊員が来学し、はしご車1台、消防車3台、救急車1台が入構しての、本格的な訓練となりました。
訓練は、「午前9時に、安芸灘を震源とする震度6強の地震が発生した後、東千田未来創生センター ミーティングルーム3-2から出火し、自衛消防隊が消火を行うが、延焼は拡大。煙が充満し数名の逃げ遅れの者がいる」との想定で行われ、火災発生の部屋には、煙を発生させて行われました。
初期消火のようす
職員は、東千田地区隊長である支援室長の指示のもと、3班に分かれ、初期消火班は、消火器を持って現場に急行、建物の消火栓も利用して初期消火を行い、避難誘導班は,建物内に残っている者がいないかを確認するとともに負傷者(人形)を担架で運び出しました。また、通報連絡班の者は、建物内で放送や近隣のアパート管理者への連絡を行うなど、それぞれが、担当の職務を真剣に遂行しました。
負傷者を担架で運ぶ職員
また、消防服を着た消防署員も現場に急行し、逃げ遅れたという設定の学生2人を東千田未来創生センター屋上からはしご車に乗せ、地上への救出活動を行いました。その後、屋上からの一斉放水が行われ、はしご車から消防士がロープで降りるデモンストレーションも行われました。
現場にかけつけた消防隊
はしご車による救急活動
屋上からの放水
ロープで地上に降りる消防士
訓練後、高見中消防署長から、大学職員による初期消火活動などは、概ね適切かつスムーズに行われたとの講評をいただきました。また、平時に、消火器などの設備の正常な作動を確認しておく重要性についてお話がありました。
講評を待つ消防隊と大学参加者
訓練終了後に敬礼する消防隊員
その後、宮永法学部副学部長より、2023年4月の法学部移転により、東千田キャンパスに学外者の入構も増えているが、まずは学内の職員が防災意識を持って生活することが大事であるとのお話がありました。
この後、中消防署予防課山戸消防士長の指導の下、参加者を対象に、水消火器による消火訓練と、煙発生装置で発生した煙が充満したテントに入るという煙体験が行われました。消火訓練は、消火用に実際に火を発生させて行われました。煙体験で入ったテントでは、煙が充満して何も見えない状況となっており、避難の難しさを体験することができました。
水消火器による消火訓練
煙体験用テント
訓練終了後、参加者からは、「このような本格的な訓練を行ったのは初めてだったが、経験出来て良かった。」「改めて日ごろの備えの重要性を感じる良い機会となった」との声が聞かれました。