平野 敏彦(HIRANO Toshihiko)

教養ある法律家になるためにすることは…

古代ローマ最大の法廷弁論家キケロは,「美しく,豊かに語る」弁論,つまり内容豊かな思考を美しい言語表現で語る弁論をめざして,日夜,研鑽に励みました。「鉄筆〔で蝋板に書くこと〕こそ弁論の最も優れた,最も卓越した創造者であり教師なのだ。」実は,効果的に弁ずることの秘訣は,予め十分に書くことだったのです。レトリックとロジックとグラマー,それに倫理と正義感,それらを兼ね備えた法律家になってほしいと思います。

研究テーマ

法概念の分析・整理,キケロのレトリック(弁論術)理論,論証技法論が最近の研究テーマである。日本学術会議連携会員。


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