実社会においては非常に多くの紛争が存在しています。その紛争は多種多様でもあり、ごく一般的に見られる典型的なものから、誰も想像したことのないような複雑なものまであります。それらの紛争を法的に処理・解決するための手続においては、紛争当事者の様々な言い分の中から法的に有意と考えられるものが整理・提出され、議論が尽くされる必要があります。将来皆さんが、そのような手続の担い手として、時には紛争予防のプロフェッショナルとして活躍するために必要な基礎的体系的知識が修得され、法的思考力が涵養されるよう、微力ながらも力を尽くしたいと思います。

法を実現するために裁判所が如何なる役割を果たすべきかという問題について、様々な観点から検討を進めている。