平成28年5月12日(木)に第42回広島大学バイオマスイブニングセミナーを開催しました。
【当日の講演内容】
解説 広島大学大学院工学研究院 教授 松村 幸彦
講演 産業技術総合研究所 機能化学研究部門 主任研究員 花岡寿明
「BTLプロセスによるバイオマスからのジェット燃料製造に関する研究」
航空分野からのCO2排出量を鑑み、バイオジェット燃料の導入が不可欠です。本講演では、バイオマスからのジェット燃料を製造する、Biomass-to-Liquid (BTL) プロセスの研究開発動向を解説します。このプロセスは単位操作として、Pt触媒を用いるn-パラフィンの水素化分解反応を含みます。講演者は、マイクロエマルションを利用し、Pt粒子径およびPt粒子密度が制御された触媒を調製し、ジェット燃料収率の向上を図りました。
講演 広島大学大学院工学研究科 D2 Pattasuda DUANGKAEW
「糖生産のための大型藻類の水熱前処理; 水熱前処理におけるマンニトール分解生成物の質量分光測定」
近年、石油価格の高騰と化石燃料の使用などによる地球温暖化により、再生可エネルギーに注目が集まっています。そこで私の研究の目的は、特に、バイオマス資源を燃料や化学薬品へ変換する技術は必要不可欠です。大型藻類の水熱前処理の主な生成物を決定します。140 ~220 °Cの水熱前処理においてマンニトールがどのように反応するかを調べました。直接質量分析の結果(一度急冷法した後)と高速溶液クロマトグラフィーの結果を比較しました。

大学院工学研究院 松村 幸彦教授

産業技術総合研究所 機能化学研究部門
主任研究員 花岡 寿明氏

大学院工学研究科 D2 Pattasuda DUANGKAEW
【お問い合わせ先】
中国地域バイオマス利用研究会(広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻内)
TEL:082-424-5762
FAX:082-424-7193
E-mail:bprc*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)