平成28年度4月10日(日)の中国新聞「フロントライン/備後」のコーナーで、山本民次教授の
コメントが掲載されました。
尾道市山波町沖の「山波の州」のアサリの漁獲対象サイズ(殻長3センチ程度)が確認できず、
2年続けて1年間の完全禁漁となりました。
これは、ふ化後に約2週間の浮遊生活を送るアサリの幼生はその後干潟に定着して成長します
が、沿岸部の埋め立てで潮の流れが変わり干潟が減り、付着する場所が減るなどの複合的な要
因が原因とされており、里海の再生へつなげるには息の長い対策が必要としています。
松永湾の干潟で肥料をまいてアサリを増やす実証実験で効果を確認した山本民次教授は、「放
流した個体に栄養を与え食害防止のネットを張って親貝に育て、幼生が湾内に定着するサイク
ルをつくれば干潟再生につながる」と指摘しました。