日本のものづくりを支える技術者を目指せ!

株式会社大阪ソーダ 工業化推進部部長 兼 RC・品質保証部部長
高垣 宜和 さん
広島大学大学院工学研究科 博士課程前期 工業化学専攻
1989年度修了
広島市立基町高校出身
1.現在の仕事について
株式会社大阪ソーダは、2015年に100周年を迎えた中堅化学会社で、かせいソーダや塩素の基礎化学品事業から、合成ゴムや樹脂などの機能化学品事業、医薬関連製品のヘルスケア事業を行っています。
私は、研究開発、生産(松山工場、尼崎工場)、営業、秘書など、様々な部署を経験しましたが、現在は本社のRC・品質保証部で全社の安全衛生・環境保全・保安防災活動や品質保証活動を統括する仕事と、工業化推進部で新製品の試験生産、生産プロセス検討等を行う仕事を担当しています。
2.苦しい事の先に新しい何かが見つかる
入社後、研究開発を経て松山工場に14年勤務した後、業績の芳しくない医薬関連の営業部門へ異動となりました。そこでは、工場での経験や知識がほとんど役に立たず、会計処理、英語力、契約や取引などの幅広い知識が必要で大変苦労しました。しかし、厳しい上司の下で小さい案件を一つずつ積み重ねた結果、所属 部署の売上が過去最高となり、何とも言えない達成感と少しの自信がついたのを覚えています。

3.日本のものづくりを支える技術者に
工学部卒の技術者の役割は、基礎研究と実機生産の橋渡しや生産設備の技術改善等にあると考えています。私たちの化学業界に限らず日本の製造業は、ますます厳しい国際競争に打ち勝つ必要があり、若い優秀な技術者が必要です。
将来、広島大学工学部を卒業した皆さんが、日本のものづくりを支えていく技術者になることを期待しています。
