松村幸彦教授がバイオマス分野を代表する国際賞を受賞 ~世界で26人のみ受賞の「ヨハネス・リネボーン賞」~

 このたび、本学大学院先進理工系科学研究科の松村幸彦教授が、2026年5月19日~22日にかけてオランダのハーグで開催された欧州バイオマス会議並びに展示会(34th European Biomass Conference & Exhibition: EUBCE2026)(※1)において、「ヨハネス・リネボーン賞(Johannes Linneborn Award)」を受賞しました。

  同賞は1994年に欧州委員会(※2)によって設立されたもので、バイオマスからのエネルギー開発に対する多大な貢献を表彰する国際的な賞です。毎年バイオマス分野で卓越した成果を挙げた研究者、技術者に授与されており、これまでの受賞者は世界で26人のみという大変権威ある賞です。 
 今回の受賞は、松村教授によるバイオマスエネルギー分野での長年の研究成果と国際的貢献が高く評価されたものであり、日本におけるバイオマス研究の存在感と貢献が国際的に認められたことを示すものです。具体的には、松村教授は、ケミカルヒートポンプ、バイオマスの超臨界水ガス化、水熱前処理技術等に関する研究を長年にわたり推進し、超臨界水ガス化および水熱炭化・ガス化技術の発展に大きく貢献したことが評価されました。また、300報を超える学術論文を通じて反応工学の基礎知見を提供するとともに、European Biomass Conference and Exhibition(EUBCE)やAsian Conference on Biomass Science(ACBS)などを通じ、日本・アジア・ヨーロッパの研究コミュニティ間の国際連携強化、およびアジア各国におけるバイオマス資源の有効利用に関する学術的議論の促進にも尽力されてきました。

  過去には、バイオマス熱分解研究の世界的権威であるAnthony V. Bridgwater氏(アストン大学(英国)・教授;2007年受賞当時)や、バイオリファイナリー研究(※3)の先駆者John (Jack) Saddler氏(ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)・特別教授;2016年受賞当時)らが受賞しています。

ヨハネス・リネボーン賞について

ヨハネス・リネボーン賞は、バイオマスのエネルギー利用や技術開発の発展に大きく寄与した個人を顕彰するために創設された賞です。賞の名前はドイツのバイオマス利用の先駆者である Johannes Linneborn(ヨハネス・リネボーン)氏に由来しています。同賞は欧州バイオマス会議並びに展示会において授与され、バイオマス分野における世界的な功績を称えるものとして広く知られています。 ヨハネス・リネボーン賞のウェブサイトはこちら(歴代受賞者も) https://www.eubce.com/prizes-and-awards/linneborn-prize-nominations/

用語解説

(※1)欧州バイオマス会議並びに展示会:バイオマスエネルギーやバイオ燃料分野 に関する世界最大級の国際会議・展示会です。 
(※2)欧州委員会:欧州連合(EU)の政策立案や制度運営を担う執行機関。EU 加盟国共通の政策推進や研究・環境・エネルギー分野の支援などを行ってい ます。 
(※3)バイオリファイナリー研究:植物や木材、食品廃棄物などの生物資源(バイ オマス)を原料として、燃料や化学製品、素材などを効率的に生産する技術 の研究。石油に依存しない持続可能なものづくりとして注目されています。

受賞時の紹介

過去の受賞者とともに

【お問い合わせ先】

 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦 (熱工学研究室)
     TEL : 082-424-7561 
     Email : mat*hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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