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韓国の麗水にて豊潮丸乗船実習(8月23日~31日)が実施されました

平成28年度乗船実習(韓国麗水)は、8月23~31日に大塚攻教授、斉藤英俊准教授、学部3年生(実習生)15名(水産生物科学コース:7名、生物圏環境学コース:2名、食品化学コース2名、分子細胞機能学コース4名)、補助大学院生1名の合計18名で実施されました。

韓国南部に位置する麗水にはこれまで5回(平成8、11、15、19、23年)入港し、今回が6回目の訪問となりました。

乗船実習

麗水港

8月23日に呉港に出港し、予定通り25日に麗水に入港しました。麗水港では、本研究科において学位を取得された全南大学校水産海洋科学大学のYang Ho Yoon(尹良湖)教授(平元大)およびHo Young Soh(徐浩栄)教授(平10大)に出迎えていただきました。

乗船実習

国立南海区水産研究所

入国手続きを終えた後、最初に国立南海区水産研究所を訪問しました。研究所では、研究員の方から韓国水産業の概要について説明を受けました。

26日は全南大学校水産海洋科学大学を訪問し、午前中は全南大学校と広島大学による共同セミナーを実施しました。広島大学側からは、斉藤准教授が“The communities and interactions of marine organisms in oyster culture areas, western Japan” という題名で発表をおこないました。
 

乗船実習

全南大学校水産海洋科学大学

今回訪問した全南大学校は、1952年に設立された韓国南部の国立総合大学であり、2006年に麗水大学校を統合し、現在光州市と麗水市の2つのキャンパスに17の大学(農学系:水産海洋科学大学、農業生命科学大学、獣医学大学)および10の大学院があります。

水産海洋科学大学の前身は、1917年に麗水公立簡易水産学校として設立され,1993年麗水水産大学校,1998年麗水大学校水産海洋科学大学、2006年全南大学校水産海洋科学大学と名称を変えて現在に至っており,海洋技術学科、食品工学・栄養学科、水産病理学科、海事科学科の4学科があります。

なお、全南大学校水産海洋科学大学には本研究科と関係の深い教員として、上述したように本研究科修了生のYang Ho Yoon教授およびHo Young Soh教授の他に、本研究科にかつて勤務されていた西澤豊彦教授が在籍されています。

午後から学生達は、全南大学の学生と卓球大会で交流しました。ゲームは、経験者のいた広島大学の方がやや優勢だったようです。

乗船実習

卓球大会

夕方から麗水市内のレストランで懇親会を催し、全南大学校水産海洋科学大学のDuck-Jong Jang学長をはじめとする多くの方々に出席していただきました。西澤教授とも再会することができ、日本と韓国での教育・研究の相違を興味深く聞かせていただきました。
 

乗船実習

懇親会

27日は、ナベヅルをはじめとする渡り鳥の飛来地としてラムサール条約に登録されている順天湾自然生態公園などを見学し、干潟に生息するムツゴロウやカニ類を観察しました。

乗船実習

順天湾自然生態公園

28日に大塚教授ら3名は釜山空港を経由して帰国し、学生達を乗せた豊潮丸は29日に麗水を出港し、31日に呉に入港しました。

広島大学と全南大学校はこれまで国際交流協定を結んでいませんが、韓国滞在中は本研究終了生のYang Ho Yoon教授やHo Young Soh教授をはじめとする韓国の皆様に歓迎していただきました。これまで両大学の交流を継続してこられた方々に感謝したいと思います。また、昨年と今年の国際サマースクールに全南大学校から参加があったように、今後も交流が進展となるように願っております。
 
報告:斉藤英俊准教授


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