加藤範久教授らの研究グループが、貝類や清酒のうま味成分であるコハク酸に
大腸がんや胃がんのがん細胞の増殖を抑制する効果があることを発見しました。
加藤教授らはラットを使った実験で、ポリフェノールを摂取させたラットの大腸内での
コハク酸濃度が高まることを発見し、その後の応用実験において、濃度が20ミリモル
になると大腸がん細胞の増殖が半減することを確認しました。
加藤教授は「コハク酸の効果は日常的な食生活に近い分量で認められる」とし、
「がんの増殖抑制に身近なコハク酸が有効であることが明らかになった意味は大きい」
と説明しています。今後は人への応用が期待されています。
(この研究に関しては、5月21日(木)の中国新聞で紹介されました。)