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日経産業新聞(10/2)に島田昌之准教授らの研究について掲載されました



平成21年10月2日(金)の日経産業新聞に、島田昌之准教授と大分県農林水産研究センター

畜産試験場(豊後大野市)との共同研究による、ブタの凍結精液を使った人工授精の

技術についての記事が掲載されました。



島田教授らは、ブタの精液中の精しょうに多く含まれる細菌類が凍結に悪影響を与える一方、

受胎時には精しょう成分が精子を保護していることを突き止め、遠心分離器で精液から精しょうを

取り除いた後に凍結、融解時に別の物質を加える技術を開発しました。



凍結方法、融解液などを改良し、この技術を用いて同県白杵市の足立農場で行われた

実証試験では、人工授精による受胎率・産子数が向上したことが確認されました。

受胎効率は自然交配とほぼ同じレベルで、8月下旬には健康な子ブタが誕生しました。



凍結精液の細菌を除去する課程で精液を融解する技術は、島田准教授が、同センターの

岡崎哲司研究員と共同開発しました。なお、岡崎研究員は社会人入学制度により生物圏科学

研究科の博士課程後期3年に在学中です。



この技術により、ブランド種など優秀な雄の遺伝子を長期保存することも可能になるため、

島田准教授は、「凍結精子による人工授精技術が確立すれば、自然交配に比べ、細菌感染も

少なく、おいしい肉質の遺伝子を効率よく残せる」と期待しています。

※この研究に関しては、7月5日の日本農業新聞(1面)や7月24日の中国新聞でも紹介されました。


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