里海フィールド演習を実施しました

2022年8月30日(火)から9月1日(木)の3日間、瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター竹原ステーション(水産実験所)と附属練習船「豊潮丸」において、里海フィールド演習を実施しました。

この演習は、中四国国公立大学連携フィールド演習の一環として、瀬戸内海の海洋生物と環境の相互作用およびそれらと人間生活との関係についての基礎知識を総合的に学び、体験することを目的として行われたもので、中四国の国公立大学6校(鳥取、島根、愛媛、岡山、高知、山口)から10名の学生が参加しました。参加者のうち2名は留学生(中国、ベトナム)でした。

練習船「豊潮丸」での実習では、橋本准教授、豊潮丸船員の指導のもと、CTDによる水温・塩分の鉛直分布の測定、バンドン採水器による底層水の採取、透明度の測定、海底泥の採取・観察などを行いました。また、操舵室(ブリッジ)や機関室などの見学も行いました。竹原ステーションでは、シュノケーリングや地引網による生物のサンプリングおよび生物群集の観察などを行い、その後魚類の選別・種同定やプレゼンテーションを行いました。参加者の大学では海洋に関する実習をほとんど実施していませんが、これを機に海洋環境に関して興味をもってもらえることを期待しています。

2022年度は参加人数を10名とし(2019年度までは16名)、食事以外の時は常に不織布マスクをするなど新型コロナ感染予防対策をとったうえで実習を行いました。


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