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広島大学の卒業生が国際宇宙ステーションで発見した新種の微生物に生物生産学部 食品衛生学研究室 名誉教授の橋本秀夫先生の名前が付けられました

アメリカ航空宇宙局(NASA)が国際宇宙ステーション(ISS)で実施している「マイクロバイオーム追跡ミッション」において、広島大学大学院生物圏科学研究科(現在は大学院統合生命科学研究科に改組)で学位を取得されたKasthuri Venkateswaran博士(カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所)が、新種のCohnella属細菌を発見されました。このCohnella属の新種は、グラム陽性、桿菌状、オキシダーゼ陽性、カタラーゼ陰性、運動性を有するバクテリアで、国際宇宙ステーション(ISS)の廃棄物衛生コンパートメントの壁から採取されました。既知のC. rhizosphaeraeおよびC. ginsengisoliと近縁ですが、遺伝子配列の同位性は90%以下であり、新種であると考えられます。この新種にVenkateswaran博士は、大学院時代の指導教員であった橋本秀夫先生をちなんで、Cohnella hashimotonisと命名されました。この細菌は、植物の成長促進物質を潜在的に生成する可能性が予測されています。この新種同定に関する論文は、Frontiers in Microbiologyに2023年6月15日に掲載されました(doi.org/10.3389/fmicb.2023.1166013)。
Venkateswaran博士は、1986年から1990年まで広島大学で橋本秀夫名誉教授の指導の下で研究に取り組み、博士号を取得され、現在、NASAとの共同研究が多数実施されているカリフォルニア工科大学ジェット推進研究所のシニアリサーチサイエンティストとして活躍されています。


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