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【国際交流】上田晃弘教授と南平眞実さん(大学院統合生命科学研究科博士課程3年、学振DC)がタイ・カセサート大学を訪問しました

2023年8月17日から22日までの日程で、カセサート大学農学部のTanee Sreewongchai准教授・農学部長やDamrongvudhi Onwimol助教と懇談し、研究打ち合わせを行いました。上田教授と南平さんは、Sreewongchai学部長やAIMS/PEACEプログラムで同大学に留学中の近藤美月さん(応用動植物科学プログラム4年)、真壁幸優姫さん(国際生物生産学プログラム3年)とともに、ナコンラチャシマー県の数か所の塩害水田を訪問しました。訪問時は雨季にもかかわらず雨量が乏しいために土壌表面に析出する塩分が多く、水稲栽培が困難であることが確認されました。また、この地域は低地ではあるものの用水路が整備されていないために、降雨に頼った水稲(Rain-fed lowland rice)栽培が中心ですが、雨量が少ないために干ばつの影響を受けていることや中程度の耐塩性を有する香り米品種カオダクマリの生育が悪いことが確認されました。今後、同塩害水田の土壌診断を行った上で、適切な耐塩性イネ育種目標を立てる必要性があることが確認されました。

調査チーム

塩害水田

干ばつ水田

干ばつを受けた生育不良な水稲

その後、タイの中央に位置するペッチャブーン県の高地の同大学リサーチセンターを訪問しました。比較的冷涼な高地斜面では柿やリンゴ、コーヒー、マカダミアが栽培されていました。コーヒーやマカダミアナッツは高く売買ができる換金(商品)作物ですが、移植後収穫まで5年程度かかります。そのために、これらの木々の間で一年生作物を植える混作(intercropping)を行うことで、農家の当面の収入を確保する試みがなされていました。

写真中の左上の傾斜地でマカダミアの木を栽培

マカダミアの木の下で栽培されていたヤーコン
ナシのような食感と甘味を持つキク科野菜

高地で栽培されるイネ(Upland rice)
水の確保が難しいので陸稲(りくとう)品種が用いられる


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