教員の著書紹介(2022年度)

つくると食べるをつなぐサイエンス

  • 三本木 至宏(監修)
  • 出版社:恒星社厚生閣 (2022年11月10日)

生物生産学の重要な課題は、食料を作って食べること。船や農場で何の研究をするのか、進学希望の中高生向けに図や写真で楽しく紹介。

恒星社厚生閣 ウエブサイトより)

ハチの干潟の生きものたち―広島県竹原市に残る瀬戸内海の原風景―

  • 近藤 裕介(編集)
  • 大塚 攻(編集)
  • 海野 徹也(分担執筆)
  • 斉藤 英俊(分担執筆)
  • 加藤 亜記(分担執筆)
  • 若林 香織(分担執筆)
  • 河合 賢太郎(分担執筆)
  • 発売日:2022年4月15日

広島県竹原市を流れる賀茂川河口には「ハチの干潟」と呼ばれる約22 haの干潟があり、この干潟と周辺環境には700種以上の動植物が生息しています。カブトガニ、ツクシガモ、トビハゼ、イセシラガイといった絶滅危惧種が70種以上確認されており、瀬戸内海の渚の本来の姿が残る宝石のような干潟です。本書はハチの干潟とその周辺に生息する340種以上の動植物について、広島大学大学院統合生命科学研究科・生物生産学部の7名の教員、11名の学生・卒業生を含む執筆者がカラー写真ともともにわかりやすく解説しました。動植物の絶滅の危険度、形態的特徴、見分けるポイント、生息場所、生態についての説明がコンパクトにまとめられており、干潟の観察会には大変便利なガイドブックとしても役立ちます。また、本書を読み進めることで干潟の持つ機能やそこに棲む動植物のつながり、干潟を保全する意義をより深く理解することができます。干潟に関連するコラムも充実しています。「干潟学」の入門書として、学生、教員、自然愛好家、研究者など多くの方々に読んでいただきたい本です。

世界で一番美しいクラゲ図鑑 海中を優美に浮遊する神秘的な生態

  • 近藤 裕介(分担執筆)
  • 出版社:誠文堂新光社 (2022年4月6日)

夜や深海などの暗い海に浮遊するクラゲのビジュアルは美しく、ダイバーだけでなく、数多のファンが存在します。とりわけ近年は“癒やし”をキーワードに、各地の水族館がクラゲ展示に力を入れています。本書は、写真家としても世界的に知られる編者の水口および、クラゲの研究者、写真家として知られる戸篠の写真、さらには近年ダイバーたちが夜の海で撮影する美しく、学術的にも意味のある写真を集めて写真集として圧倒的に見応えがあると同時に、研究者たちからの寄稿もあわせ、読んでも楽しい図鑑です。本書の制作にあたっては、クラゲ水族館として知られる山形県の加茂水族館、新江ノ島水族館、名古屋港水族館、サンシャイン水族館などの協力も得て、情報の精緻さも魅力です。

誠文堂新光社 ウエブサイトより)


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