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ひらめき☆ときめきサイエンス「気球カメラを使って衛星リモートセンシングの魅力を感じよう!」をオンラインで開催しました

 
2020年11月7日(土)に,ひらめき☆ときめきサイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI「気球カメラを使って衛星リモートセンシングの魅力を感じよう!」を,本学工学部研究棟 (東広島キャンパス内) の講義室からのライブ配信形式によりオンラインで開催しました。

このイベントは,独立行政法人日本学術振興会 (JSPS)の社会還元・普及事業の1つとして,当輸送・環境システムプログラム (専攻) の作野裕司准教授が実施代表者を務め (実施分担者は,同プログラムの田中義和准教授と谷口直和助教,ならびにその他実施協力者の学生),今回で13回目 (13年連続) の開催となりました。しかし今年度は新型コロナウィルスの影響で夏休みの実施を回避し,この秋の時期にオンラインにより実施しています。当日は8名の小・中学生が受講され,Microsoft Teamsに接続してライブ配信で参加してもらいました (教材は事前に配布し,また,イベント当日は開始2時間半前から参加者との接続テストを可能として当初の計画どおり午後1時から開始しました)。

講義の前半では,主に気球に搭載されるカメラの仕組み (手を触れずに色,形,温度を測る方法) について紹介しました。まず,Google Earthの最新の使い方を説明した後,本学での気球観測について,過去のテレビや新聞での報道をパワーポイントで映しながら説明を行いました。ここでは受講生が身近に使っているカメラの仕組みについて学んだ後,人工衛星から写真を撮る道具としての分光計の仕組みを実感してもらうために,紙で作る簡易分光計を受講生に自作してもらって蛍光灯などの光が虹色に分光する様子を観察してもらいました。次に,立体画像の学習を行って毎年好評の青赤メガネを使った立体視体験をしてもらい,さらに手を触れずに温度が計れるサーモグラフィーによるお湯の温度比較実験も行いました。

配信会場 (講義室) での換気休憩の後,講義の後半では,まずペットボトルに浮かべた浮子を使って浮力を体験してもらいました。その後,毎年好評の映画「カールじいさんの空飛ぶ家」をまねた模型の家を風船で飛ばす実験を行いました。模型の家には広島大学総合博物館のキャラクターである「Hirog君」を取り付け,これが何個の風船 (約6gの浮力) で家 (約100g) が飛ぶかを実験しました。その後さらに,本学が所有する環境観測用気球の詳細を説明するとともに,過去のイベントで録画した環境観測用気球からのビデオ映像を鑑賞してもらいました。そしてイベントの最後には,受講生全員にオンラインによる未来博士号を授与しました。

今回のイベントでは,元々の計画からの日程変更などがあって参加者が例年に比べて極端に少なくなってしまったこと,また,初めてオンラインで開催したため途中にネットワークの通信遅れによる画像の乱れが時々発生したことが残念ではありましたが,大きなトラブルは無く,ライブ配信の臨場感もあって参加された受講生からは「楽しかった」「勉強になった」などの前向きな感想を頂いたため,好印象であったようでした。今後,再びオンラインで開催する場合でも,今回の経験を糧にもっと自信をもって宣伝し,より多くの人に参加してもらえるようにして当イベントを継続していきたいと考えています。
 

当日の様子 (写真)

 

ライブ配信の様子
 

実験準備の様子
 

簡易分光計の製作説明とその実験
 

ペットボトル浮子実験
 

「カールじいさん」の浮力実験

このイベントに関する問い合わせ先


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