教育研究分野(専攻一覧)

先端物質科学研究科は,量子物質科学専攻,分子生命機能科学専攻,半導体集積科学専攻の3つの専攻で構成されます。

量子物質科学専攻

現在,理工学分野では高度の専門化と細分化が進みつつあります。一方で,環境問題やエネルギー資源問題を解決するために,既存の学問諸領域の枠を越えた学際的ある いは総合的な,新しい学問分野の創生が求められています。
本専攻では,物質を多様な量子現象の発現の場と捉える物質科学の基礎的分野と,量子現象の応用を目指した応用量子科学分野との意識的な相互交流によって,新しい学問分野を創生・発展させ,学際的かつ総合的な教育研究を行っています。これによって,新たな視点から問題の本質に立ち向かうことのできる高度な専門技術者,創造的な若手研究者あるいは起業を目指す人材を養成することを目的としています。

物性理論/磁性・低温物理学/ビーム・高エネルギー物理学/量子光物性/エネルギー機能物性/ナノ物理化学

分子生命機能科学専攻

バイオサイエンス及びバイオテクノロジーは,人類が直面する「健康・環境・資源・エネルギー等」の諸問題に深く関わり,これらを解決するための知識と技術の開発を目指しています。持続可能な社会の確立に必要な次世代基盤産業の育成にも大きく寄与することが期待されています。このため,先端的生命機能技術の創生と柔軟な思考力と広い視野を持った優秀な人材の育成が急務です。
本専攻の研究は,生命の仕組みを学ぶ生命科学の基礎研究から,基礎研究の成果を活用する応用展開研究へと広範にわたっており,先端的なアイディアと優れた技術,充実した研究設備により,世界トップレベルの成果も多数あげています。人類の福祉と生存に貢献する生命分子機能の解明と活用に関する先端的研究を通して,バイオサイエンスとバイオテクノロジーの一翼を担う,国際的感覚をもった高いレベルの研究者と高度専門技術者を養成することを目的としています。

細胞機能化学/分子生命化学/代謝変換制御学/細胞物質化学/生命分子情報学/細胞工学/細胞生物学/染色体機能学/細胞代謝生化学/細胞代謝遺伝学/半導体・バイオ融合プロジェクト

半導体集積科学専攻

本専攻では,ナノスケールのトランジスタと電波や光に応答する素子の原理,構造,製造法の開拓や,最先端の理論に基づく回路・アーキテクチャとモデリング・設計技術の探究から,高度な認識・制御や超高速通信を,極限的な低エネルギーと小型,軽量で実現する研究を行っています。高度情報化社会を支えてきたインターネット,モバイル通信,コンピュータ,デジタル家電,ロボットなどの心臓部は半導体集積エレクトロニクスによって実現されています。今後は,持続可能な社会に必要な低環境負荷・低消費エネルギーで高機能・高性能な情報機器を実現しなければなりません。更に大学には,社会や産業界から,たとえば医工融合分野などにも,新しい時代に対応した新しい発想の研究と教育が強く要請されています。
本専攻では,社会や産業界からの要請に応えるために,回路・システムの設計から半導体集積デバイス・製造プロセス技術までを、未来を形作る社会システムのアプリケーションとして捉えられる視野の広い先端研究者と高度な実務能力を備えた専門技術者を養成します。この分野を目指す学生・社会人に,革新的なアイディアと最先端の研究設備を活用した実践的な研究とそれと直結した教育を提供します。

 

量子半導体工学/極微細デバイス工学/先端集積システム工学/ナノデバイス工学/ナノプロセス工学/知能集積回路工学/マイクロ・ナノ流体工学/光導波路集積デバイス工学/バイオMEMS/トランジスタモデリング


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