小川 陽子[詳細]

略歴

山口県出身、山口県立下関南高等学校卒業(1996)、広島大学文学部卒(2000)、広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了(2002)、広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了(2005)、日本学術振興会特別研究員PD(2006)、松江工業高等専門学校助教(2008)、同講師(2011)、岐阜大学教育学部准教授(2017)、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授(2023)

教育・研究内容

専門は、古代中世国文学。主に、『源氏物語』をはじめとする中古中世の作り物語がどのように生み出され、現代に至るまでの各時代においてどのように読まれてきたかを研究している。特に、中世から近世における『源氏物語』注釈書の生成と展開、近世における中古中世王朝物語の書写や所有にかかわるネットワークを研究対象とする。授業では、中古中世の物語および私家集を取り上げ、写本や版本の状態から翻字・本文制定・付注を経て正確に内容を捉えた上で味読するまでの過程を学ぶこと、その過程において学生自ら問題点を発見できるようになることを目指す。
 

主な研究業績

  • 『『源氏物語』享受史の研究 付『山路の露』『雲隠六帖』校本』笠間書院,2009年
  • 『松浦宮物語 雲隠六帖(中世王朝物語全集14)』笠間書院,2021年[共著]
  • 『まんがで読む源氏物語(学研まんが学習シリーズ)』学研プラス,2022年[監修]
  • 「物語の中世―創造と注釈―(2018年度中古文学会春季大会シンポジウム:これからの中古文学研究のために)」『中古文学』102, pp.41-49,2018年
  • 「「つくりものがたり」の位相」, 横溝博/クレメンツ・レベッカ/ノット・ジェフリー編『日本古典文学を世界にひらく Opening Classical Japanese Literature to the World』勉誠出版,2022年


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