下岡 友加[詳細]

略歴

1972年生、広島県立海田高等学校卒業、広島女子大学文学部卒業(1994)、広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了(1996)、広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了(2002)、台湾・銘傳大学応用日語学系専任助理教授(2002-2004)、県立広島大学人間文化学部准教授(2009-2016)、広島大学大学院文学研究科准教授(2016)

教育・研究内容

専門は日本近代文学、日本語文学、ポストコロニアル批評。(1)志賀直哉を中心とする明治・大正・昭和期の作家作品研究。(2)黄霊芝を中心とする戦後台湾の日本語文学に関する研究。日本語を母語としない作家によって書かれた日本語作品を検討することで、国家・民族・言語・文化を一体として考える従来の制度を脱構築し、新たな日本語表象の可能性を探る。(3)明治末から大正期にかけて出版された『台湾愛国婦人』を中心とする雑誌メディア研究。植民地の拡大とともに拡張した日本文学の市場や政治性を明らかにする。以上三領域に関連する研究テーマであれば、いずれも指導可能ではあるが、何よりも作品(テクスト)の精読を基本とした教育を重視している。

主な研究業績

  • 『ポストコロニアル台湾の日本語作家―黄霊芝の方法―』溪水社、2019年[単著]
  • 『志賀直哉の方法』笠間書院、2007年[単著]
  • 『戦後台湾の日本語文学・黄霊芝小説選』『同・黄霊芝小説選 2』溪水社、2012年・2015年[編著]
  • 「「達人(adept)」としての日本語俳句」『昭和文学研究』78、pp.69-82、2019年
  • 「明治末期の自分小説―初期『白樺』とその周辺―」『有島武郎研究』20, pp.27-pp.38、2017年


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