髙尾 祐太[詳細]

略歴

教育・研究内容

専門は日本の中世文学。中世文学の基盤を為す知識の体系を明らかにすると同時に、その知的基盤に照らして文学作品のテクストを丁寧に読解することで、作品の新たな読み・価値・本質を浮かび上がらせる研究をしている。研究対象は、中世の和歌注釈・歌論・連歌論を中心に、時には軍記・説話にも及び、それらの基盤として共有されている仏教・儒教・道教の三教(或いはそこに神道を加えて四教)一致的な知識体系との聯関を探究している。授業では、テクストの丁寧な読解を重視し、まずは国文学の基礎的な能力を堅固に構築することを目指す。

主な研究業績

  • 「古今伝授「三鳥」詳考ー中世古典注釈の思想世界ー」、『国語国文』、京都大学文学部国語学国文学研究室、第85巻第3号、pp.20-37、2016年
  • 「古今伝授東家流切紙「一句之文」考ー中世の神道実践と古今伝授ー」、『国語国文』、京都大学文学部国語学国文学研究室、第85巻第9号、pp.40-55、2016年
  • 「正直の歌学ー古今伝授東家流切紙「稽古方之事」をめぐってー」、『国語国文』、京都大学文学部国語学国文学研究室、第87巻第2号、pp.16-33、2018年
  • 「『平家物語』「剣巻」の密教的転換ー風水龍王をめぐってー」、『国語と国文学』、東京大学国語国文学会、第97巻第1号、pp.35-49、2020年
  • 「『ささめごと』の連歌論ー中世の言語観と文芸ー」、『国語と国文学』、東京大学国語国文学会、第98巻第2号、2021年掲載決定


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