口腔から全身の健康を守るプロフェッショナルの世界へ

歯学部長 谷本 幸太郎
世の中は、より高度な情報化社会へと変革しています。グローバル化に呼応して、現代の科学技術の進歩は確実に早くなっています。医療にもそうした波が押し寄せ、これまでよりもさらに高度で安全な、世界基準の質の高い歯科医療の提供が求められています。疾病の病態は分子レベルで理解され、医療情報解析にAIが活用されつつあるなか、歯科医学も常に進歩させていかなければなりません。
一方、地域社会では超高齢化が進み、全身の健康を守るという観点から歯科医療の重要性が見直されています。豊かなコミュニケーション能力や癒しの心を持って歯科医療に従事し、人々のQuality of lifeをさらに高めることが今まさに求められています。
広島大学が提唱するバイオデンタル教育プログラムには、こうした多様なニーズに対応できる次世代型歯科医療人を育成するためのノウハウが詰め込まれています。多様な授業内容に加え、多くの留学生と共に学べる国際的な環境もそのための重要な要素です。
本学部に学び、未来の歯科医学・医療を担うリーダーとして世界に羽ばたきましょう!
プロフィール
昭和42年広島に生まれ、修道高校を経て広島大学歯学部を卒業。勤務医を経て広島大学博士(歯学)を取得。広島大学歯学部助手、広島大学病院講師、平成25年広島大学教授に就任した。平成17~19年米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校歯学部客員助教。専門は歯科矯正学で、これに関連する病態である顎関節症の臨床と研究に一貫して携わってきた。病態発症機構に関する臨床基礎両面の研究成果に基づいて、より安全で確実な治療法の確立を目指している。平成28年広島大学病院唇顎口蓋裂総合成育医療センター設立に携わり、現在同センター長。
略歴
- 平成 4年 3月 広島大学歯学部歯学科 卒業
- 平成 4年 4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 歯科医師
- 平成 7年 4月 広島大学歯学部 研究生
- 平成 9年 4月 広島大学歯学部附属病院 医員
- 平成11年10月 広島大学歯学部 助手
- 平成13年 7月 博士(歯学)(広島大学)
- 平成14年 4月 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 助手
- 平成17年 3月 カリフォルニア大学サンフランシスコ校 客員助教
- 平成19年 4月 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 助教
- 平成19年10月 広島大学病院 診療講師
- 平成20年12月 広島大学病院 講師
- 平成25年 7月 広島大学大学院医歯薬保健学研究院 教授
- 平成26年 4月 広島大学歯学部 学部長補佐(同28年3月まで)
- 平成28年 4月 広島大学歯学部 副学部長(令和2年3月まで)
- 平成28年10月 広島大学病院唇顎口蓋裂総合成育医療センター長
- 平成29年 4月 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 教授
- 平成31年 4月 広島大学大学院医系科学研究科 教授
- 令和 2年 4月 広島大学 歯学部長