手術手技研修について

広島大学では、お預かりしたご遺体により、医学部・歯学部学生の解剖学実習や、看護師を始めとする様々な医療職を目指す学内外の学生の教育、また、医学・歯学の各領域にわたる様々な医学研究を行っております。
昨今の医学、医療技術の発展は目覚ましいものがありますが、未だ診断や治療法が確立していない多くの疾病が残されています。その克服を目指し、日夜医学研究は進められていますが、その中で、ご遺体を用いた、医学教育及び研究もまた重要になります。
詳細は以下の具体例をご覧ください。

医師・歯科医師等による手術手技研修等の医学的教育及び研究の具体例

◆ 基本的な医療技術の習得訓練
 ・ 傷口の縫合
 ・ 危険な場所への針の挿入(たとえば背骨や胸への挿入)
  など

◆ 手術の技術習得訓練
 ・ 脳腫瘍の手術
 ・ 食道がんや喉頭がんなど首やのどにできるがんの手術
 ・ 肝臓がん、胆のうがん、膵臓がんの手術
 ・ 腹腔鏡を使った腎臓がんや卵巣がんの手術
 ・ 胸腔鏡を使った肺がんの手術
 ・ ロボットを使った前立腺がんの手術
 ・ 内視鏡を使った関節の手術
 ・ 背骨の手術
 ・ 心筋梗塞の手術
 ・ 大動脈瘤やくも膜下出血の手術
 ・ 脳梗塞の予防手術(カテーテルを使った不整脈の治療)
 ・ 歯の代わりにインプラントを入れる手術
  など

◆ 新しい医療機器や手術方法などの開発
 ・ さらに高性能で安全な医療機器(腹腔鏡、胸腔鏡、内視鏡、レーザーメスなど)や
   医療ロボットなどを開発する研究
 ・ 現在の手術よりも安全で効果的な手術方法を開発する研究
  など

◆ 基礎医学の研究
 ・ 血管や神経の個人差に関する研究
 ・ 先天異常の原因を解明する研究
  など


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