大学教員、および公務員

鶴見大学 歯学部 クラウンブリッジ補綴学講座

歯学部 口腔保健学科 口腔工学専攻
2008年度 卒業
木原 琢也さん

私は歯科医療において治療手法の開発や研究による新たな発見を通じて、人々の健康に貢献したいと考え、就職先は歯科技工士でかつ研究者として活躍できる職場を選びました。
口腔工学では、歯科技工に関する授業に加え、先進的な研究を行っている先生のお話を授業で聞けたり、情報工学などの異分野の勉強や研究もできるため、今の就職先で直接活かされています。現在は、コンピュータや工学技術を応用した研究をメインに行っており、臨床では口腔外科のシミュレーション、歯科技工、コンピュータ技術を応用した技工作業も実際に行っています。大学ですので、歯学部学生や大学院生に対する教育も行っています。
口腔工学で学ぶことで、個々の患者さんの健康に直接貢献しながら、研究者として新しいことを発信して社会全体に貢献することができるようになります。

大阪歯科大学

私は、広島大学 歯学部 口腔保健学科 口腔工学専攻(現:口腔健康科学科 口腔工学専攻)を1回生として卒業しました。その後、大学院を修了し、現在は大阪歯科大学 医療保健学部 口腔工学科にて、大学教員として教育や研究に勤しんでいます。元々はこの職を望んでいたわけではなかったのですが、広島大学口腔工学専攻で従来の歯科技工学だけでなく、CADシステム工学やバイオロジーなど幅広い内容の講義・実習、さらに卒業研究を通して、歯科の分野についてもっと学びたいと思うようになりました。また大学院生時代には、サポート役という形ではありますが、実習に参加したり後輩の研究指導にも携わり、その中で教えることの楽しさややり甲斐も感じることができ、これらの経験を最も活かせるであろう大学教員という道を選択するに至りました。
大学教員の仕事は、前述のように教育や研究を主とします。一見すると地味な仕事のようですが、専門分野についての最先端の知識や技術に常にアンテナを張って取り入れたり、教育でも、学生と接する中で新しい発見も多く、次世代に活躍する人材を育成するために、時代に応じた教材やシステムを構築していかなければならないため、非常にダイナミックな職業です。
皆さんはこれから進路選択を行っていきます。大学では自分が専攻した分野の専門性を高めることも大事ですが、将来目指す就職先に関係なく、幅広い視野で知的好奇心を持ち、また様々な人とコミュニケーションをとることで今後の自身の財産にしていくことも忘れないでほしいと思います。

歯学部 口腔保健学科 口腔工学専攻
2008年度 卒業
首藤 崇裕さん

国立大学法人 広島大学

歯学部 口腔保健学科 口腔工学専攻
2009年度 卒業
岡﨑 昌太さん

私は高校生の頃、生物の科目が好きで、生物について深く学ぶことができると同時に、医療技術資格を取得できる口腔工学専攻に興味を持ち入学しました。
大学では新しいことを発見する研究の面白さに惹かれていき、主に骨吸収抑制剤、インプラント、歯科用人工知能(AI)に関する研究を行いました。
研究を行うにつれて、将来は研究に携わる仕事をやりたいと思い、母校である国立大学法人 広島大学に就職しました。
大学職員として入職後、大学・大学院で培った知識・能力を活かし、大学の研究力強化・体制整備の企画立案や共同研究契約交渉など研究推進に関する業務に従事するほか、会計系、人事系、総務系など、研究推進に関する以外の業務にも幅広く携わることで、歯学領域以外の先生方や研究者の方々とも交流でき、様々な分野の研究を垣間見る機会にも恵まれています。
また、文部科学省への出向も経験しました。文部科学省科学技術・学術政策局では、有識者と共に国の研究力向上に関する施策の立案、国会答弁対応及び法令改正等の業務を行い、貴重な経験となりました。
口腔健康科学科口腔工学専攻では、歯科技工とともにバイオテクノロジーやAIに関する知識・能力を身に付けることができます。これらの知識を活かし、歯科技工士や研究開発者、私のように研究機関の行政職として働くことも可能です。将来様々な職種に進むことができる本専攻に興味を持ってもらえると嬉しいです。

国立大学法人 広島大学

私は広島大学 歯学部 口腔健康科学科 口腔工学専攻を卒業後、大学院医歯薬保健学研究科 口腔健康科学専攻 博士課程前期(現:大学院医系科学研究科 総合健康科学専攻 保健科学プログラム 博士課程前期)および大学院医系科学研究科 総合健康科学専攻 保健科学プログラム 博士課程後期を修了し、2023年4月より本学の教員となりました。現在は、1年間の研修として、愛知県がんセンターのシステム解析学分野で勤務しています。具体的には、遺伝子の疾患である”がん”において、どのように遺伝子発現が変化しているかパソコン上で解析し、その結果を治療にフィードバックできるよう検討する研究を行っています。
大学院在学中は歯科技工についての講義や実習だけでなく、様々な研究に触れることもできました。口腔工学に所属しながら医学部、歯学部の所属以外の研究室や県外の研究所でも実験を行うなどの経験を経て、研究という側面から患者さんへ貢献出来るがん研究の道を選びました。
口腔工学専攻の研究は、口腔内細菌や骨などの口の中に関わるものから、chatGPTなどで目覚ましい進歩を遂げているAIや、充実した細胞培養施設、マウス等の動物実験もできる“研究における自由度の高さ”も魅力の一つであると感じています。受験生の皆さんには、この研究環境が充実している点も考えていただければ、将来打ち込める何かが見つかるかもしれませんね!

歯学部 口腔健康科学科 口腔工学専攻 2017年度 卒業
大学院医歯薬保健学研究科 口腔健康科学専攻
博士課程前期 2019年度 修了
大学院医系科学研究科 総合健康科学専攻
保健科学プログラム 博士課程前期 2022年度 修了
末廣 智也さん


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