大学病院

九州大学病院

歯学部 口腔保健学科 口腔保健学専攻
2008年度 卒業
浦邊 薫さん

私は、「歯医者さんで歯の掃除をするのが歯科衛生士」という薄い印象をもって入学した広島大学歯学部口腔保健学科(現:口腔健康科学科)で、「口腔の健康を通して全身の健康維持増進に寄与するのが歯科衛生士」だということを学びました。
大学院生時代には、病院歯科衛生士さんに同行し、闘病中の入院患者さんの口腔ケア方法を実践的に教えていただき、「私もどんな患者さんにも対応できる歯科衛生士になりたい!」と、修士課程修了後は地元である九州大学病院に就職しました。
入職後に配属された小児歯科・スぺシャルニーズ歯科、現在の配属先である周術期口腔ケアセンターでは全身疾患を有する子どもから高齢者、障害児(者)の口腔衛生管理や周術期口腔機能管理を担当し、学ぶことが多い有意義な毎日を過ごしています。他職種連携、チーム医療が当たり前になった現在、その一員を担う歯科衛生士は、歯科学的知識・技術に加えて、根拠のある口腔ケアを行うために、基本的な医科学的知識も必須です。
また、卒業後でも医師やPT(理学療法士)などの友人に気軽に相談できるのは、医歯薬保健学が同じキャンパスで学び、多職種の方との人脈を広げられる広島大学の魅力があったからこそだと思います。卒業後の選択肢が多いため、各方面で活躍する同級生と近況報告し合うことも刺激になっています。
口腔保健学科(現:口腔健康科学科)は、将来に向けて、どんなこともきっかけになり得る学科だと思います。充実したキャンパスライフをお送りください!

岡山大学病院

私は、卒業後から岡山大学病院に勤務しています。口腔保健学専攻で、歯科衛生士が口腔健康管理によって全身の健康状態の改善に貢献できることを学びました。それ以降、医科歯科連携に興味を持ち、歯科衛生士として広く医療の場で活躍できる大学病院への就職を決めました。
当院の歯科衛生士は12の診療科(センター)で外来業務を行う傍ら、10のチーム医療に参加することで医科歯科連携に携わっています。私は「ICU(集中治療室)口腔ケアラウンドチーム」と「術前プラークフリー」の2つのチームを担当しています。急性期の重篤な患者さんの口腔衛生管理は、特に緊張感がありますが、担当の看護師と情報共有をしながら、質の高い集中医療の提供に歯科的観点から貢献できるように努めています。
診療業務以外では、学会発表や研究活動の機会もあり、口腔保健学専攻での学びが非常に役立っていると感じます。私は、日本歯科衛生学会に「がん化学療法患者に対する口腔衛生管理の実態調査」という題で論文を投稿し、奨励賞を受賞することができました。今後も、歯科衛生士がより深く医科歯科連携に関わることができるよう、努力していきたいと思います。
口腔保健学専攻では、多種多様な教育を受けることができ、幅広い将来像を描くことができます。現在、歯科に限らず歯科衛生士の活躍の場は多岐に渡ります。一般教養から他職種連携、歯学部合同教育など、幅広い専門知識を習得できる本専攻で学び、将来の活躍の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

歯学部 口腔健康科学科 口腔保健学専攻
2012年度 卒業
小倉 早妃さん

広島大学病院

歯学部 口腔健康科学科 口腔保健学専攻
2015年度 卒業
曽根 結日さん

私は新卒で広島大学病院に入職し、現在も勤務を続けています。就職について考え始めた頃は、地元の九州に帰る選択肢もあったのですが、広島大学病院での臨床実習の中で、高い専門性を持った歯科衛生士の先輩方がいろんな場面で活躍されているのを目の当たりにしました。歯科衛生士として働く自分を想像したときに、この場所で働いてもっと多くの事を学びたいと思うようになり、採用試験を受けました。
歯科衛生士としての業務ですが、診療はもちろん、学生教育や研究もその一部です。その中で、大学病院なので多職種と関わる機会も多くあります。これまで糖尿病患者さんの教育入院中に多職種カンファレンスや歯科保健指導を行ったり、緩和ケアチームに参加し、病院内で啓発活動のイベントを行ったりと、色々な経験をさせていただきました。このような経験の中で歯科衛生士の活躍できる場が多様にあることを実感していますが、日々変化する情報社会の中で知らないことも多く、多職種との関わりは大変勉強になり、その機会がある環境を有難く思っています。
受験や卒業を控えている皆さん、毎日実習に勉強に忙しいかとは思いますが、時間は本当に有限だと感じることが多いです。1日1日を大切に過ごしてほしいと思います。よく職場でも言われることですが、目の前のことだけでなく、5年後10年後にどんな自分、どんな歯科衛生士になっていたいかをぜひ考えてみてください。皆さんの活躍を願っています。

島根大学 医学部附属病院

私は卒業後、島根大学 医学部附属病院に入職し、現在4年目になります。大学病院を志望したのは、臨床実習で歯科衛生士が他の多くの医療職と連携し、口腔ケアを通して患者さんのサポートを行っている様子を見て、大学病院での歯科衛生士業務に興味を持ったからです。
現在は、口腔外科で口腔顎顔面領域のがんや骨折、顎変形症の手術を行う患者さんに対して、診療補助や手術前後の口腔ケアを行っています。また口腔ケアセンターの一員として、全身麻酔下で手術を行う患者さんや、放射線・化学療法、緩和ケアを行う患者さんの口腔管理を通して全身疾患の治療をサポートしています。特に、口腔環境を良好に管理することで合併症を低減できたとき、歯科衛生士としてやりがいを感じています。
同時に広島大学在学中に身につけたリサーチマインドを活かし、島根大学 大学院修士課程を修了し、現在は社会人大学院生として博士課程に進学しています。歯科衛生士として日々の臨床業務で感じた疑問を研究し、学術雑誌に投稿してエビデンスを構築することに楽しさを感じながら、奮闘しています。
口腔は「命の入口、心の出口」と呼ばれ、人がその人らしく生きていくために重要な役割を担っています。この口腔の健康を増進するプロフェッショナルである歯科衛生士になるために必要な基本的能力を得られる充実した環境が広島大学 歯学部 口腔健康科学科 口腔保健学専攻には整っています。みなさんも一緒に、歯科衛生士として広い世界で活躍してみませんか?

歯学部 口腔健康科学科 口腔保健学専攻
2018年度 卒業
竹田 茉由さん


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