養護教諭

福井県 養護教諭

歯学部 口腔保健学科 口腔保健学専攻
2008年度 卒業
内藤 まりやさん

大学4年時の養護実習を経験したことで、養護教諭になるという気持ちを固めました(当時は6月に養護実習を行っていたため、採用試験の2次試験は実習後でした。現在は9月・10月の養護実習中に2次試験があることが多いです。)。卒後1年目は、全校児童生徒数が16名の小規模校(小中併設校)で養護助教諭として勤務しました。小規模校の特性を生かして、個別の歯磨き指導を実施しました。2年目からは養護教諭として、特別支援学校で3年間勤務しました。様々な障害をもつ児童生徒とどのような関わりができるか模索する日々でした。保護者の声に耳を傾けると、「障害のある子を受け入れてもらえる歯医者がどこにあるのか分からない」、「うまく治療が受けられるか不安だ」などという、この校種ならではの声が聞かれました。口腔保健を専門として学んできた自分としては、このような保護者の悩みや思いに応えたいという気持ちがありました。
養護教諭は各学校1名配置が基本なので、心細い思いもしますが、自分のやりたいことや思いを形にしやすいというメリットもあります。在学中に学んだことを活かし、口腔内への意識を高めてもらうために、歯科医を招いての講演会を企画したり、「学校保健だより」に歯科に関する内容を掲載したり、学校歯科医の協力を得て個別の歯科相談会の場を設けたりと、様々な取り組みを行いました。教育に即効性はなく、日々の地道な活動が主ですが、未来を担う子どもたちの口腔内の健康の保持増進を担う、とてもやりがいと責任のある仕事です。皆さんの学びを学校教育現場に活かしませんか?

広島県 養護教諭

私は広島大学在学中に養護教諭課程を受講し、卒業後は養護教諭の道へと進みました。初任校は全校児童約100名の小規模校ですが、全ての子供の顔と名前が分かり、気になることがあればいつでも様子を見に行くことができる小規模校の良さを実感しています。日々元気な子供達と過ごしながら、私自身も成長させてもらっています。
大学では、口腔に関する知識を学び、臨床実習(大学病院や保健センター、高齢者施設などでの歯科衛生士の実習)で様々な年代や健康状態の方と出会い、ライフスタイルに応じた健康について考えることができました。また養護教諭課程では、実技練習や教育実習において、応急手当や保健指導など多くの経験を積むことで、養護教諭の方々の子供達に向き合う思いや態度を感じることができました。
養護教諭として、子供達が健康について「知る」・「考える」・「実践する」きっかけとなる「ほけんだより」の作成、保健指導の実施に取り組んでいます。そのために子供の実態を知り、課題を考え、今目の前にいる子供達には何が必要かを考えるようにしています。学校現場では、養護教諭は「医療の専門職」として見られ、とても責任のある仕事です。何年も子供達と関わってきた先生方や、誰よりも子供の近くにいる保護者の方と協力しながら、安心・安全に学校生活を送れるよう、サポートすることが大切だと思います。
大学生活ではたくさんの学びや出会いがあり、充実した4年間になることと思います。自分の夢に向かってステップアップできることを願っています。

歯学部 口腔健康科学科 口腔保健学専攻
2018年度 卒業
悦喜 万結さん


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