平成20年度 工学研究科学生おもしろ企画の紹介

平成20年度「学生のおもしろ企画」助成企画概要

マイクロ波焼結による陶器造り

代表者(参加者数)/世話教員

 田代 晃(5名)/ 西野 信博(機械システム工学

企画概要(抜粋)

 11月に行われる大学祭において,一般の方に陶器造りをしてもらうのが最終目的。一般的に行われる窯を使った「焼き」ではなく,マルチモードによるマイクロ波焼結(電子レンジ)で「焼き」を行う。
 参加者が行う作業は粘土を手捏ねし,ろくろで形を造り,使用したい釉薬を選んでもらう。その後に学生が素焼きを行い,焼きあがったら釉薬を塗る。最後に本 焼きを行い完成させる。参加者には住所をきいておき,完成した作品は後日郵送する。

実施時期 / 実施場所

 7/1〜大学祭 / 工学部C4-115

二畳の茶室2008

代表者(参加者数)/世話教員

 山根 俊輔(6名)/ 岡河 貢(社会環境システム)

企画概要(抜粋)

 私たち建築計画グループでは,様々な用途,規模の空間についての設計,研究を行っています。その中で二畳の茶室空間は最小限空間であり,現代ではほとんど 体験することのできない,日本特有であり,伝統的な空間です。また,茶道も日本伝統の文化です。このように現代の生活によって失われつつある日本伝統の空 間を制作し,そこで茶会を開くことで,老若男女,幅広い層の来場者に空間,文化を感じていただくことを目的としています。
この「二畳の茶室 2008」は,今年度からの新しい企画ですが,これからの継続的なおもしろ企画への参加を考えています。そうすることで,広島大学の大学祭へ行けば,なか なか体験することのできないお茶が,毎年違う空間で飲むことができる,という新たな大学祭の顔となると考えています。

実施時期 / 実施場所

 11/2〜11/3(大学祭)/ ぶどう池周辺

モノづくり/ヒトづくり2008

代表者(参加者数)/世話教員

 隈部 俊輔(25名)/ 岡河 貢(社会環境システム)

企画概要(抜粋)

 私たち建築設計・計画学研究室では,人が住まう建築的空間についての様々な設計・研究を行っています。生活空間での家具のもつ役割は人々の生活に大変密着 したものであり,自分のサイズにあった家具を生活空間に取り入れることは,自分に合う物の中で生活するという「我が家」づくりの1つだと言えます。また, 自分で実用的な家具を作るということには,モノに対する愛着・コストダウン・作業時においての人との出会いなど形の創造だけにとどまらない様々なメリット が期待されます。そこで今回,私達は手作り家具の体験工作の場の提供,創作家具の展示を企画します。
昨年はもみじへの掲載などで他学部の学生の参加が増え,今年も様々なPR活動により参加者の人数を増やしたいと考えています。来場者数のさらなる増加を目 指し,来年の参加者募集の呼びかけなど,学部の枠を超えた人との交流ができる企画にしていきます。

実施時期 / 実施場所

 11/2〜11/3(大学祭)/ ガレリア

理系女子の交流会・情報交換会プロジェクト

代表者(参加者数)/世話教員

 西村 奈津子(3名)/ 松村 幸彦(機械システム工学)

企画概要(抜粋)

 1.交流会・情報交換会の開催(年5回)
2ヶ月に1回,工学部中心の交流会を行います。交流会を通して女子学生同士の輪を広げ,就職や勉強の情報交換などが行える場を提供したいと考えています。
2.メーリングリスト作成による情報提供
 交流会や講演会のイベント情報などを提供します。
3.オープンキャンパスでの女子高校生対象の説明会・相談会の開催
 オープンキャンパスで工学部を訪れる女子高生対象に学生主体の説明会・相談会を開催し,不安や疑問の解消をすることで,より多くの女子高校生に工学部やエ ンジニアリングに関心をもってもらいたいと考えています。
4.講演会の開催
 工学部を卒業して就職した女性の研究者・技術者の方などに講演をしてもらい,職場の様子や仕事の内容,また,生活環境など知る機会や学生からの質問の機会を提供したいと考えています。

実施時期 / 実施場所

 H20/6/1〜H21/2/28 / 工学部内

自然で学ぶ・自然を守る 〜土木の魅力を伝えるボランティア活動〜

代表者(参加者数)/世話教員

 西村 尚哉(9名)/ 日比野 忠史(社会環境システム)

企画概要(抜粋)

 本研究室では「瀬戸内海の水質改善」をテーマに研究しており,広島湾での水質調査や太田川での現地調査や生物調査などを行っている。応募企画では研究内容 や土木が生活に密接に関連していること,さらに工学部で学んだ知識を子供達や父兄に伝えることを目的としており,学生にとってもこれまで大学で学んできた 工学の知識を具体的に形にし,社会に役立てる良い機会である。
主な内容としては,[1]1泊2日の体験学習を宮島町包ヶ浦の 海浜を利用して行う。小学生とその父兄を対象にしており,工学的なおもしろ実験や自然を活用した企画等を通じて環境や工学に興味を持ってもらうことを目的 としている。さらに今年はこれまで4年間継続して活動してきた中で得られた,企画を立案・運営し,成功させてきたノウハウを活かし,[2]宮島腰細浦における海岸清掃のボランティア活動の企画,運営も行いたいと考えている。そのため,近隣の他大学のボランティア活動グループにも参加を促し,他大学との交流も深めることを考えている。

実施時期 / 実施場所

 [1]8/30〜8/31宮島町包ヶ浦自然公園 [2]12/6宮島町腰細浦

鳥人間コンテストへの挑戦 〜人力飛行機設計・製作を通じ〜

代表者(参加者数)/世話教員

 近広 雄希(28名)/ 岩下 英嗣(社会環境システム)

企画概要(抜粋)

 我々広島大学工学部HUESは人力飛行機の設計・製作を行っているチームで,毎年読売テレビが企画している「鳥人間コンテスト」へ出場している。HUES に加え昨年より発足した教職員や大学院生を主体とする工学研究科KAEDEと共に2年連続となるダブル合格を果たし,それぞれ「人力プロペラ機ディスタン ス部門」「人力プロペラ機タイムトライアル部門」に出場することとなった。
昨年の大会では飛行距離423.03m(第7位)という記録を残し,初めて100mを超えるフライトができた。しかしながら,この結果は我々の必ずしも満 足のいくものではなく,全体的な完成度を上げることで更なる上位記録を狙えたと思っている。そこで今年は早期からの調整に入るために,昨年12月には機体 を完成させ,笠岡飛行場で既に2度の試験飛行を実施した。2度の試験飛行を通じ,機体の安定飛行が確認されると共に,パイロットの操舵技術も目に見えて向 上している。
広島大学の学生のアクティビティーを示すために全力を尽くすつもりである。

実施時期 / 実施場所

 H19/9/1〜H20/7/31工学部G2・G3棟
【大会】7/25〜27滋賀県彦根市松原水泳場

つくって学ぶおもしろ建築 −大空間構造の魅力−

代表者(参加者数)/世話教員

 光井 周平(15名)/ 松本 慎也 藤本 郷史(社会環境システム)

企画概要(抜粋)

 建築物において,大空間を構成するためにこれまでに様々な構造が考案されている。古くはローマのパンテオンに代表されるドーム構造に始まり,現在では, アーチ構造,トラス構造,シェル構造,テンション構造,膜構造等,非常に多くの構造形式が,大空間をつくり出すために用いられている。また,材料について も,鋼,鉄筋コンクリート,木等があり,また,これらを組み合わせたハイブリッド材料等も利用されている。
本企画は,模型作成等を通して建築構造の面白さを知ってもらうことを目的としたものであり,今年度は,上述の大空間構造を対象として,以下に示す企画を行なう。
1.大空間構造を知る
現在用いられている種々の大空間構造の例を模型等で示すとともに,これらの構造が力学的にどのように成り立っているのかを,パネル展示等で分かりやすく紹介する。
2.大空間構造に触れる
ダンボールを使ったドーム構造,木材等を使ったテンション構造を例に,簡単な構造物を学生で作成,展示する。
3.大空間構造をつくる
ドーム構造,テンション構造の簡単な模型を実際に自分でつくってみてもらうことで建築構造への関心を深めてもらう。

実施時期 / 実施場所

 11/1〜11/3(大学祭)/ 工学部A2棟 横芝生

『錯覚』

代表者(参加者数)/世話教員

 萩野 亮(9名)/ 杉本 俊多(社会環境システム

企画概要(抜粋)

 私たちは建築空間を認識する上で,空間を構成する要素(天井や壁,床など)のスケールや位置関係を意識的あるいは無意識的に手掛かりにしている。しかし, 日常生活において私たちが体験する建築空間は,スケール感が固定化されていたり,壁や天井が垂直水平である直方体のような空間であることが多く,空間への 認識が希薄化している。
そこで,今回のおもしろ企画では,『錯覚』をテーマに通常とは異なるスケール操作により『錯覚』を引き起こさせ,非日常的感覚体験ができる建築空間を提案 する。通常の4分の3スケールで作られた部屋,遠近法に従って家具や壁などが歪んだ部屋,天井と床が反転した部屋など,通常とは異なるスケールや空間構成 で作られた部屋を人々は巡る。人々はいつもとは違う空間に戸惑うかもしれない。不快に感じるかもしれない。あるいは,新鮮さを感じ,この「異質」な空間を 楽しむかもしれない。どちらにしても,従来の認識手段にとらわれない空間体験をしてもらいたい。

実施時期 / 実施場所

 11/2〜11/3(大学祭)/ 角脇川周辺

みんなで作って奏でよう! 電子ピアノ工作

代表者(参加者数)/世話教員

 柳瀬 俊豪(27名)/ 金田 和文(情報工学)

企画概要(抜粋)

 単3電池,クリップ,針金等といった身近なものと,簡単な回路素子を用いて出来る電子ピアノを製作することで,回路について学んでもらい,作る喜びを体感してもらう。そして理系離れが進んでいる子供達に少しでも工学について興味を持ってもらう。
 (1)スライドを用いたプレゼンテーション
 電気信号が音へ変換される仕組みについて
 各回路素子の説明
 電子ピアノの原理
 (2)電子ピアノの製作
 前で主催者が実演を行いながら製作し,同時に参加者にも製作してもらう
 (3)みんなで電子ピアノの演奏

実施時期 / 実施場所

 11/3(大学祭)/ 総合科学部or工学部講義室

Activities on Information Technology (1), research discussion in relaxing atmosphere (2) and seminar on Technology Transfer, Cultural Barriers, Enhancement of Exchanging Technology (3)

代表者(参加者数)/世話教員

 Athika Chuntanapum(9名)/ 硲 隆太 松村 幸彦(機械システム工学)

企画概要(抜粋)

 1. To be an excellent information center to provide useful and important information for current and perspective international students
 2. To promote a good relationship among international students in Hiroshima University
 3. To be a center of cultural exchange and international cooperation not only among international students but also between Japanese students in Hiroshima university
 4. To make a connection with the international clubs in other universities in Japan
 5. To create relationship between local companies and other voluntary organizations in order to open the opportunities for internship and career advice for graduated international students

 (1) INFORMATION TECHNOLOGY
 (2) RESEARCH DISCUSSION IN RELAXING ATMOSPHERE
 (3) SEMINAR ON TECHNOLOGY TRANSFER, CULTURAL BARIERS, ENHANCEMENT OF EXCHANGING TECHNOLOGY

実施時期 / 実施場所

 H20/6/1〜H21/3/30 / 工学部A1-244


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