株式会社シンコー 技術本部 設計二部 タービン設計一課 同前 豪 さん

「経験を積むことで、何とか出来る自信がつく」

同前さん写真

 

株式会社シンコー
技術本部 設計二部 タービン設計一課

同前 豪 さん

広島大学工学部第一類(機械・輸送・材料・エネルギー系) 2011年度卒業
広島大学大学院工学研究科博士課程前期 機械物理工学専攻 2014年度修了 
岡山県立岡山芳泉高等学校 出身

現在の仕事内容について

 現在は蒸気タービン見積もり用の性能計算を一手に担わせて頂いています。一般的にイメージされる金銭的な見積もりではなく、お客様から提示された条件をもとにタービンの性能計算を行い、性能について回答・提案する業務です。この計算結果によってお客様との契約が結ばれ、その後の詳細な設計が進んでいきます。そんな中、あるお客様に対してより高性能なタービンとその運用方法について提案する機会があり、それを採用して頂くことがありました。最終的に私が提案したタービンを契約して頂き、販売まで至ったことが特に印象的でした。
 性能計算の他に、インドネシアやマレーシアのパームオイル工場を訪問してタービンの情報収集等を行っています。また、訪問時にお客様がトラブルを抱えていればその場でトラブルシューティングも行います。慣れない異国の地、さらに自分で判断して問題を特定しなければいけないというプレッシャーのかかる仕事ですが、事前に勉強していた知識と今までの経験を駆使して問題を特定し、お客様から感謝の言葉を頂いた時は達成感を感じることができます。訪問中にお客様からより高性能なタービンについて聞かれることもありましたが、日々の性能計算業務で培った知識を生かしてその場で計算し、回答することができた時も非常に嬉しく感じました。
 これらの経験から、仕事の経験を積むことで、国内・海外問わずどこでも何とか出来るという自信が付きました。学生の頃とはまた違う、成長を感じることができます。

客先訪問(インドネシアにて)

仕事(タービンの性能計算中)

学生時代について(やっておけばよかったと思うこと)

 学生時代は海外に興味があり海外ドラマなどを観ていましたが、留学を決意することが出来ませんでした。社会人になってから海外出張もあり、英語を勉強するようになったことで再度海外に興味が湧きましたが、今では留学する時間はなかなか取れません。留学は一生に一度はやっておけば良かったという思いです。海外志向がある人は、少しでも迷ったらやってみるべきだと思います!

広島大学・工学部在校生へのエール・メッセージ

 熱中できる仕事を見つけられたら非常に良いと思います。その為には自己分析が大切です。私の場合、自分の過去を振り返り、どのようなことに熱中したか、その理由を考えました。過去に熱中できたことは将来も熱中できることだと思います。難しいことですが、それに近いことのできる職種を選んでみてはいかがでしょうか。


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